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たまに泣きそうになる瞬間

たまに泣きそうになる瞬間は、間違いなくこの写真を見直す時です。

言うことを聞かずちょろちょろする3号を、なだめながら歩く水色(1号)と、傍観ピンク(2号)我が家の姉妹関係がモロ出ている一枚。

毎年、混雑が大変なので少しずらしてお正月帰省をしていた時のこと。すこしでも長く居たかったので、オットさんより一足先に、1人で子ども3人を連れて帰省。

新幹線に乗るだけでもスーパー大変だった、子どもたち全員一桁年齢時代。お手洗いに行くだけでも置いていけなくて、全員で移動したりと、ホントだんご三兄弟ならぬ「4つのだんご」状態で全て動いていたなあと。

それが今では水色1号、今や1人で海の向こうまで行けるほどになった1号。普段は塾の自習室にこもっていることが多く、夕飯すら時間差で食べることが多くなったり。

こないだ入学したと思ったらもう高校3年生。結局課題に明け暮れ追われまくった3年間。

「自分が選ばなかったもう一つの世界線。来世は制服着てキラキラの女子高生になる!」と言っていたけど、さらっと英語でレポートを書いている姿を見て、課題で溺れた3年間で得たものも十分あったと、端から見ていて思う。

しっかり者の彼女からは、ダメ母への鋭い指摘も沢山あり、「おっしゃるとーり!」なことだらけ。

ピンク2号


2号は寝てる以外はバスケしてるか髪の毛整えてるかのどっちか。というくらい部活一色。熱血な体育会系部活でブウブウ文句言いながらも、毎晩自分で練習着一式を洗って干し、翌朝は6時25分きっかりに家を出て朝練に向かうという几帳面なひと。

キツイ練習の中頑張っていて、確実に上達している彼女を、純粋に尊敬するし、応援している。

でも前髪とポニーテール命。どんなに朝練が早かろうとも、40分くらい鏡の前で整えている。そして5分で朝ごはんを食べてすっ飛んでいく。どんな時間配分だ!

そして、朝ご飯+朝練後の補食+昼は男子より大きい弁当箱+塾の前ご飯+塾後の本気夜ご飯と、数えたら一日5食食べている。けどガリガリってどゆこと?!

チョロチョロ3号

いつまでたっても不思議でふんわりしている3号。歌が大好きで感受性が豊かで、映画が大好きで毎回どこかしらで感動して終わると泣きながら手を叩いている。

甘えん坊でよく一緒に寝ようと布団に入ってきて、歩く時には必ず手を繋いで楽しそうにおしゃべりをしている。だから家族全員、ずっと小さい子扱いをしてしまうけれど、もう小学校高学年という。

3人も育てていると、だいたいこのくらいのにキャラクターのアウトラインが見えてきて、得手不得手も分かってくるのだけれど、彼女の場合「今だもって不思議」というくくりでしか見えてこない。

比較対象が上に2人もいるがゆえに、あれ?このくらいの時期にはおさるのジョージじゃなくてもっと難しい小説読んでたぞ、とか、鬼ごっことか馬とびとかよりももっと誰が好きとかオシャレしようとかマセたこと考えてたぞとか、全てが幼くてびっくりする。


あまりにもバラバラすぎる3人たち。でも、ここまで違ってそれぞれの花を咲かせていると、それもまた面白くて「ああそうきたか~」とそれぞれを面白く見ている。

日々3人分の報告を聞いて悩みを聞いて愚痴を聞いて、あれ欲しいこれ欲しいのリクエストを聞いてるんだか聞いてないんだかのテイで受け流している日々。そんな中3人の面談と授業参観と保護者会とお母さん同士のやりとりをやっている。

大変かもしれないけど、それが日常の1コマなので、あまり大変と思ったこともなく。それよりも、一番上の写真を見ると、いつもあの大変だった時を思い出して泣きそうになる。

今はもう自分でお箸も持ってご飯食べて支度して学校に行ってる彼女たち。大変さは違うけれど、手がもう一本欲しいと思わないし、命をかけて守らねばと思っていたあの必死さは今はもうない。

そして、1号を見ていると、アッと言う間に子どもは大人の準備をしていくのを実感する。だから声を掛けてきた時には耳を傾けたいし、まだ手がかかる送迎やご飯作りや一緒に寝ようも付き合ってあげたいと思っている。

今それぞれのキャラクターが確立しつつある、んだかないんだかの現在。面白くなってきました。

普段「仕事してる人がお母さん」と軸足をぐっと仕事に置いていますが、ふとした瞬間にセンチメンタルになり、「お母さんが仕事してる」に傾く瞬間があります。

6月18日 サカシタカオリ


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