マガジンのカバー画像

パティスリーの経営アドバイス

パティシエなど、お菓子屋さんを経営するためのアドバイス集です。 質問や執筆希望内容も承ります。 ※全ての希望に応えられる訳ではありません。
¥500 / 月
運営しているクリエイター

記事一覧

今年はチョコレートの値上げが大きくなる

今年はチョコレートの値上げが大きくなる

カカオ豆の高騰により、チョコレートの価格が上がってきそうです。

良い材料と副材料の手作り(その1)

良い材料と副材料の手作り(その1)

「良い材料にこだわる」「副材料もなるべく手作り」。

『パティシエは職人である』。この考え方で、美味しいものを作る為に、上記のことは、基本とされていたことです。

しかし、具体的に「良い材料とは」「手作りすることで美味しくなるのか」は、意外と深く考えられていないことも多いです。

良い材料は、一般的に高価であることが多く、また、手作りをすれば労働時間が延びます。原料の高騰化、働き方改革、残業代の支

もっとみる
全自動掃除機を一年間使用してみた感想

全自動掃除機を一年間使用してみた感想

ビアンベイクの新店舗では、全自動掃除機を使用しています。

【全自動掃除機】ECOVACS(エコバックス)DEEBOT X1 OMNI を使用しています。

一年間使用した感想は【非常に良い】です。詳しく説明していきます。

その対策は対策になっているか

その対策は対策になっているか

『とある仕事が、自分が知らない間に、作業数が増え、非効率化している』
上司やシェフの皆さんは、こういう経験よくあるのではないでしょうか。

もっとみる
値上げをするか、内容量を減らすか

値上げをするか、内容量を減らすか

材料や水道光熱費や運送費・人件費など、諸々が高騰するなか、商売において避けられない問題の『値上げ』。

大手さんでも、価格はそのままながら、内容量が5個入りだったものが4個入りになったり、80gから75gになる実質的な値上げが行なわれたりしています。

今回は、単純に値上げをするか、内容量を減らして価格を据え置くか、どちらが良いか考えてみます。

お客様の認知度を上げることの難しさ

お客様の認知度を上げることの難しさ

お店ってどれくらいの期間で、お客様に認知してもらえると思いますか?

その期間は、人通りの多さなどによってももちろん変わるのですが、実感として、思っている以上にゆっくりとしか認知度は上がっていきません。

効率の観点から製法を見直してみる

効率の観点から製法を見直してみる

洋菓子業界は昔から長時間労働が普通であったために、『お菓子を効率よく作る』ことに関しては、まだまだ追求されつくしていません。

例えば、ムースケーキを作るときは、型の準備から型を外して洗浄するところまでを考えると、セルクル型で作るより、シリコン型の方が、圧倒的に効率が良いです。

効率の良し悪しだけでお菓子作りをしてはいけませんが、今回のテーマとして「効率からみた製法の見直し」を考えてみます。

お上からの生産性向上を妨げる動きから学ぶこと

お上からの生産性向上を妨げる動きから学ぶこと

『日本は生産性が低い』とよく言われます。これについて、非効率な業務(無駄な会議や、メールの不要な言い回しなど)がやり玉によく挙げられます。

それらもそうですが、お上からの強制業務もありますよね、という話です。

SNSの投稿について気を付けておきたいこと

SNSの投稿について気を付けておきたいこと

SNSって難しいですよね。私も本当に思います。

バズればいいってもんじゃないですが、経営としてみてみると、フォロワー数が多くなってくれば、集客力も強いわけで。集客にそれほど影響があるということは、それだけ、お客様がSNSを情報として活用しているということ。

ですので、SNSにしっかり取り組まないというのは、経営としてやるべきことをやっていないとも、現代では言えてしまうのかもしれません。

フォ

もっとみる
夏場の過ごし方 2023

夏場の過ごし方 2023

7月。次の8月も含め、洋菓子店には厳しい季節、夏。

「夏は我慢の季節ですよね…。」と同業者間で話されることも多く。

2017年に上げた記事でも書いたことですが、

クリスマスなどの繁忙期の事を進める事も必要ですが、夏の売上を落とし過ぎなければ、繁忙期に取り返す必要も無い訳です。夏季の売上は重要となります。

正確にいうと、業務量を年間でならす、ということですかね。

具体的に何をするかというと

もっとみる
ケーキ1個はいくらが妥当でしょうか

ケーキ1個はいくらが妥当でしょうか

ケーキの値付けは、本当に悩ましいですよね。今私はケーキを作っていないので、外野から見てるだけですが、実際いくらにすべきなんでしょう。

おススメの機種:エンドレスシーラー、一括表示ラベルシールプリンター、小型ミキサー

おススメの機種:エンドレスシーラー、一括表示ラベルシールプリンター、小型ミキサー

お菓子をビニル袋に個包装に使用する「エンドレスシーラー」。
包装した商品に貼る一括表示ラベルシールを印刷する「プリンター」。
お菓子を作るときに、少量だけどハンドミキサーでは作れない量の作業をするときに使う「小型ミキサー」。

意外と高価なこの3つの機械。高価なので、手が出せず、効率が悪いけれど、安い器具などで代用してる方に、私のお勧めの機種をご紹介します。

高価でなく、かつ、私がお店で使用して

もっとみる
雇われシェフ時代に「労務費を無視したお菓子を作ってはいけない」理由

雇われシェフ時代に「労務費を無視したお菓子を作ってはいけない」理由

オーナーシェフでなく、別に社長さんがいて、シェフを雇ってパティスリー運営しているところは沢山あります。社長さんが、全くの専門外ということも多いですね。

そういうお店でシェフをするときに、労務費を考えない(残業代が支払われないのに、長時間労働をしなければ作り切れない)お菓子を作ってはいけません。社長さんも作らせてはいけません。

どういうことか説明します。

週に一度は

週に一度は

パティスリーはケーキが無くては始まらないという考えがあると思います。しかし、今は、人手不足などのこともあり、今までのやり方ではうまくいかないことが多くなってきました。