再読文字「宜考再読文字之学習順」
タイトルの漢文、合っているかどうか分かりませんが。
とにかく、再読文字ってこういうくくりで書いてあった方が良くない?というのを書いてみました。
1.否定を含む再読文字
「否定を含む」というのは語弊があるかもしれませんが、二度目に読むときに「ず」・「ざる」を使うものと考えます。
この二つですよね。僕が見たことある参考書では、この二つは最初と最後にバラバラに書いてありましたね。
2.「べし」一族
この方々が厄介なんですよね。「○○~べし」の「○○」が違ったり、意味が微妙に違ったり。
「当」と「応」を厳密に区別する場合もあるかもしれませんが、まとめてしまいました。「当」は「当然」の「当」なので、「当然~すべきだ」という意味になりますね。
「宜」は「適宜」の「宜」で、「~がよろしい」、「須」は「必須」の「須」で「~が必要だ」というように、漢字と意味がつながっています。また、これらは読みが違えば意味も違っているので、「読みと意味をセットで覚える」のが一番良さそうです(どれもそうなんですけどね)。
3.「まさに」一族
先ほども出てきた「まさに」ですが、二度目に読むところが違うものがありますね。これも「読み」と「意味」をセットにしてしまいましょう。
「~んとす」の「ん」は意志の助動詞「む(ん)」だと思えば、現代語訳も納得ですね。
あとは、「猶」・「由」(「なほ~ごとし」)ですが、こちらは省略します。
覚えようと思ったら、何度も唱えるしかないですね。でも、知識を吸収するときも、まとめられた情報か、繁雑な情報かで定着・理解のしやすさが違うでしょう。学習方法や手段、内容を考えるとき、どのような能力を身につけるかだけでなく、どうすれば能力が身につきやすくなるかという視点を忘れずにいたいなと思います。
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