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今さらだが「アメイジング・スパイダーマン2」を観た。

※この記事には「アメスパ2」のネタバレが多少含まれています。
「ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレは無いのでご安心を!


現在大ヒット公開中の「スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホーム」。
待ちに待ったMCUスパイダーマンの3作目。
前評判も最高だし、とても楽しみだ。

SONY版のスパイディの過去作としてはサムライミ版の「1、2、3」「アメイジング・スパイダーマン1、2」があるけど、「アメスパ2」だけ観ていなかったのでノーウェイホームの予習も兼ねて遅ればせながらアマプラで観た。

まず、アメスパの良い所として感じたのは、スパイディ自身の生い立ちがクローズアップされているところ。
ピーターがメイおばさんに育てられる以前の実の両親のストーリーが語られていて興味深い。他のスパイディのシリーズではあまり明るみにされていないもの。
「親愛なる隣人」として市民のヒーローである基本のスパイディ像もしっかり描かれている。大変わかりやすい。

そして、7年前の映画と思えないほどアクションのクオリティも凄い。
これ見よがしのスローやCGアクションなど、今見ると少しクドさもあるが、盛り上がりとしては最高級だと思う。
ヴィランのエレクトロも不気味でカッコいいし、悪に染まった理由にも同情できる。人間関係としての問題もしっかり警鐘を鳴らしている。

劇中歌の選曲のセンスもとっても良い。
phosphorescentの「Song For Zula」のイントロが流れてきた時は鳥肌が立った。
ピーターとグウェンの恋愛模様も前作にも増して微妙な距離感。むず痒さが心地いい。トレンディスパイディだわ(?)

しかし、この映画の一番のテーマは「失くしたものの悲しみとどう付き合っていくか」だと思う。亡くした人との思い出について「きちんと整理して、大事にしまっておく」としたメイおばさんのセリフは、いずれ私たちも経験するであろう愛する人の喪失に対しての教訓にもなるだろう。

現在進行形のMCUのスパイディも大好きだけど、やっぱり「一見さんお断り感」が否めないのが色んな意味でハードルを上げている気がする。
MCUとしての「一大絵巻」を作るなら、見る側もそれなりの知識が必要だし、面白くすればするほど複雑になり、シリーズを重ねるごとにシンプルな映画では無くなっている気がする。

そういう点においても「アメスパ2」は色々と要素を詰め込んでいるものの全く気にならない、バランスの良い映画だなと思った。
もし、続編が打ち切られていなかったらどうなっていただろう…

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