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コモ読書録2018

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2018年3月の記事一覧

アメリカ本国を驚愕させたプルデンシャル生命の「売る力」

「アメリカ本国を驚愕させたプルデンシャル生命の「売る力」 / プルデンシャル生命保険 フェイスブック運営事務局」読了。プルデンシャル生命のトップセールスマン達の保険営業に対する意識の持ち方や実践で使える小ネタが満載。大きな買い物の割にピンと来づらい「保険」をいかに売るか(18)

「Sell the problem , not product」、保険という商品を売るのではなく、まずはお客様が気づい

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宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八

「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 / 小野雅裕」読了。世界初のロケットの驚くエピソードやアポロ計画の裏方の努力から現在とこれからの宇宙技術について、NASAジェット推進所で活躍している著者が、綺麗な天体写真と一緒に紹介している。(17)

この数十年で人類が月の土を踏み、はやぶさが小惑星の土を持ち帰り、ボイジャーは太陽系の外へと旅を続け、火星ではローバーが鮮明な異世界の写真を地球に送

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天文の世界史

「天文の世界史 / 廣瀬匠」読了。紀元前から現代の最新科学にかけて、哲学者や天文学者がどのように宇宙の謎と付き合っていたか。理系が苦手な私でも、興味深い雑学が盛だくさんで楽しく読めた。現在の「曜日」や「干支」、「1日24時間」などの概念が宇宙から来ているのにはびっくり。(16)

昔の人々にとって、理解できない宇宙の出来事は、まず身近な神話などを当てはめて強引に宇宙の原理を説明し、不安を払拭してき

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たゆたえども沈まず

「たゆたえども沈まず / 原田マハ」読了。世界的画家、ゴッホとその生涯を支え続けた弟テオ。そして浮世絵をパリに広めた画商、林忠正とその弟子加納重吉を巡るフィクションが入り混じる物語。ゴッホの兄弟愛と林のサクセスストーリーに感動、それと西洋美術にすごく興味が出てきた(15)

以前、何の予備知識も持たずに京都のゴッホ展に行ったことがあるけど、ゴッホの波乱万丈な生涯について知っていたら何十倍も面白かっ

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嫌われる勇気  自己啓発の源流「アドラー」の教え

「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え / 岸見 一郎 古賀 史健」読了。アドラーの心理学を、毎日を生きるのが辛い青年と哲人の会話形式で説明している。アドラーについての本は初めてだけど、自己啓発本によく載っている「今、ここ」理論の源流がアドラーと知って驚いた(14)

過去の恥や未来の羨望にとらわれず「今、ここ」を精一杯生きる。人間の悩みは全て対人関係の悩みであり、他人がどう思ってるかな

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ヴィパッサナー瞑想: 智慧を開発し解脱に導くマインドフルネスの実践教本

「ヴィパッサナー瞑想: 智慧を開発し解脱に導くマインドフルネスの実践教本 / マハーシ・サヤドー」読了。テーラワーダ仏教の瞑想指導者による初心者にもわかりやすい瞑想本。感情が起こるメカニズムを理解した上で、心や体の変化をじっくり観察し気づくことで、悟りを得ることを目指す。(13)

以前私がお寺で教えてもらった瞑想は、胡坐をかいて自分の呼吸にひたすら意識を集中する方法だった(阿息観)、対してヴィパ

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龍馬史

「龍馬史 / 磯田道史」読了。龍馬自身が残した手紙からその性格の面白さを紐解き、序盤は龍馬の生涯を丁寧に振り返る。後半は龍馬暗殺の真相についてディープに掘り下げて、巷の諸説を一つずつあらゆる角度から考証した上で、真犯人は誰なのか決定的な解答を出している。(12)

大村益次郎もそうだけど、あんなに沢山の歴史上での大仕事を成し遂げた龍馬が、自分の生死については全くの無頓着だったために、易々と暗殺され

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くじけないこと

「くじけないこと / アルボムッレ・スマナサーラ」読了。スリランカ上座仏教の長老による、矛盾だらけの世の中を生き抜くための指南書。過去の後悔や未来の心配に囚われずにとにかく今この時を意識して生きる。一見理不尽に見えることも、突き詰めていけば実は因縁の繰り返しでできている(11)

無常な世界を生き抜くために自分も絶えず努力をしなければいけない。問題に取り組む時も私利私欲を持たず、自我に走ってはいけ

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