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結局さ、「※ただしイケメンに限る」って話でしょ?

こういうこというと
一部「いや私イケメン好きちゃうし」みたいな
貴徳な方もいるのですが
タイトル釣りです。

今回は「選ばれるメニュー名の付け方」について
お話ししたいと思います!

「え?それがイケメンと何が関係あんねん」
と思う方はちょっと読んでいってみてくださいな。

あ、ママ美容師ライターのサカリです。

イケメンは全般好きです。


まあちょうどさっきクライアント様が
某ポータルサイトのメニューを決めていて
慌てて連絡をくださったんですね。


実はさかのぼること2週間前。
チラシ制作の際にメニューを載せるにあたって
やりとりをしていていただいたのがこのメモ。

値段だけだったので
ミーティングして後日付け足してもらいました


よく見る一般的なメニュー設定。
悪くはないのですが
クライアント様の地域だと市場のボリューム感的に埋もれてしまうそうでしたし…
割引が全面に出てしまう…

せっかく綺麗で素敵なチラシのデザインで
手にとって頂いたとしても
内容が薄いとお客様は響かないんですよね。



「はいはい、また新しい美容室できたのね。」

って、チラシが即ゴミ箱行きです。

あなたも、家に山のように届くチラシ、
ちゃんと読んだことってほとんどないですよね?

独身の時「家庭教師!今はいれば入会料無料!」
とか毎日ポスティングされてましたが

「んなこと言われてもうち子供いませんしw」

って感じですよ。

美容室も同じですが、カテキョーよりかは
髪があって求めている人は多いはず(笑)

ですがここで
「グランドオープン!
○%OFF!!!!」

だと、値段しかアピールしてないので
どうしても値段で選ばれてしまうってわけです。

伝わってないのではなく
伝えてないだけ。

「値段ではなく価値を感じたお客様に選ばれたい」
とおっしゃていたクライアント様にとっては
「求めていないこと」
なんですよね。

そんなことをお話しさせて頂いたので
たった2週間でメニューの違和感に気づいて下さったのはさすがです!


そもそも、ポータルサイトの担当の方も
このメモを見て「説明はこちらでやります」
とのことだったんで
間違ってはいないんです。

あちらでは集客できれば成功なので。

こちらが提供できるサービスを求めているお客様なら
選ばないだろうなってことです。

ではどうしたら良いか?

チラシの話に戻ります。



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このチラシが届いたのは、
都会ではないが田舎でもないとある市街地。

マンションのエントランス。
夕方18時。


40代の会社員エリコ(仮名)は

2人の子供を育てながらも正社員ではたらき、
時間に追われていつも髪は後ろに一本結び。

そんなエリコのもとに1通のLINEが。

「来月高校の同窓会するから久しぶりに会おうよ!!」

そこには初恋の彼も来ると…

体型こそ大きく変わってはないが、
白髪は増え、髪はバサバサ。
余計におばさんにみえるのは自覚していた。

行きつけの美容室でトリートメントをしても
効果は感じたことがない…

「どうしようかな…みんなには会いたいけど…」
そんな晴れない思いで帰宅し、ポストを覗くと一枚のチラシが…


「はいはい、また新しい美容室できたのね。」

と、目を向けてみると…

「昔はなかった髪のうねり、白髪染めのパサつきに悩む40代以降の大人の女性へ!」

「サロンでトリートメントをしても、綺麗な髪にならなかった方」

「広がっておろせなかった髪も、髪の整形トリートメントを施すことで
指通りのある艶髪へ!!」

えっ?私のこと??

いやでもこんなのよくある話だし…
すぐ戻るに決まってる…

なになに?

「一度の施術のみならず、将来を見据えた髪質に合わせた施術で
繰り返すほど綺麗な髪が持続します。」

「その原因解消のためには、トリートメントとカットの連携が大切です」

さらに若い頃の髪と歳をとってからの髪の性質が違うことも書いてある…

エリコは、気づいたらチラシの隅々まで読んでいた…

そして
「おろしても広がらず艶髪持続、美髪整形トリートメントカット」

これで来月の同窓会も恥ずかしがらないでいける…


そう感じて、
ちょっといつもの美容院の予算よりたかいけど、これで綺麗になるなら…


と、サロンに週末予約を入れてみたのであった…


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とまあ、エリコって誰やねんですが(笑)
このチラシをとった瞬間、文字が目に入った瞬間に
勝負は決まるんですね。

例えば、これが

「スタイリッシュな韓国風マッシュウルフが得意な店」

「東京で10年やってきた美容師のお店です」

「待ち時間にカフェのようなドリンクがでます」

「カット+トリートメント20%オフ!!!!」


だったらエリコさんは行きません。

でもいいんです。

狙っているのは
そのような髪に悩んでいる
大人女性なのですから。


エリコさんに来てもらいたいので。


例えば、イケメンが道端で
手広げて「どなたでもフリーハグ!!!」
ってやってたらいきますか?

なんならお金あげます!!!
って

いくらイケメンでもやべえやつです。

芸能人にすぐ触るタイプの
根性座ったおばちゃんくらいですよ。

気にはなっても怪しすぎて、
最悪動画撮影して拡散されるのがオチですよね。

だけど
そのイケメンがこっちに歩いてくる!

真っ直ぐ目をみて私の名前を囁いてくる…!!

「〇〇…
ずっと会いたかった…ハグして?」

なんて言われれば…??




まあ、年取るといろんな男に騙されてきたりもしたので
ねじ曲がった考えもあるのはわかります。笑


ただ、シンプルにいくら良い技術(顔)があっても
伝え方を間違えればいけません
よって話です。


さ。
ここでイケメンイケメンって連呼してますが
ここまできてあなたはどんなイケメンを想像してましたか??




イケメンで検索すると
こんなに出てきました。


ね?
おなじイケメンでも名前がないと
イメージ変わりますよね?

もしかしたら冒頭の方も
「一般的に好まれる顔立ちの男性」=イケメン
であるだけで

「自分の好みの顔立ち」は
いるはずですし。

イケメン全般好きっていった私も
親しい友人からは
「見る目ない」って言われたりします。笑

いいんです。
私が好きなら。


そういった意味でも
美容室の
「カット」
「カラー」
「トリートメント」

も、

どんな女性に選ばれたいのか…??

そしてその人はどんな悩みを解決したいのか…??

これが叶うようなメニュー名を
つけてみれば

「こんな美容師を探していたの!!」
とお客様に選ばれ、
美容師も得意な技術を
求めているお客様に提供でき、
生涯顧客となってくださるでしょう。


はじめましてって
大事ですよね。


ではまた!





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