シェアサイクルで行く鎌倉街道②
鎌倉ー大船間 「道に注目して鎌倉市を観光する」
現在大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも注目されている鎌倉を、実際に訪れたことはありますか?新型コロナウイルスの影響は収まりつつあり、観光客の数も続々と増えている中で、改めてその魅力を存分に楽しめる新しいプランを今回は紹介したいと思います。
ここで紹介するのは、「鎌倉街道」を巡るプランです。鎌倉街道という名を初めて聞く人は少なくないでしょう。そのため、まずはより魅力を感じていただくために、周辺情報から触れていきたいと思います。
鎌倉街道は、鎌倉時代に源頼朝が支配力強化のために鎌倉を中心に東国の各地域を結んだ道路網のことです。
主に、鎌倉→群馬、長野県方面へ向かう上道(かみつみち、かみのみち)
鎌倉→栃木県方面へ向かう中道(なかつみち、なかのみち)
鎌倉→茨城~奥州街道をつなぐ下道(しもつみち、しものみち)
の3つの道で構成されています。実際に鎌倉街道と呼ばれ始めたのは江戸時代の文献からですが、古くから交易や軍事拠点として重要な意味を成してきました。
さて、ここで『鎌倉殿の13人』についてもあらすじに少し触れたいと思います。
源頼朝によって開かれた鎌倉幕府ですが、源頼朝の死後に将軍となった源頼家はまだ若く、また独裁的な政治を行っており、御家人らは不満を募らせていました。そして、この独裁政治を抑えるために作られたのが北条氏を中心とした「13人の合議制」です。なお、13人の合議制メンバーのひとり「北条義時」が、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』における主人公です。
では、この北条義時とはどのような人物だったのでしょうか?
1180年、源頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻しました。この無謀な大博打に乗ったのが北条一門で、頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破りました。
幕府を開き将軍となった頼朝ですが、その絶頂のとき、彼は謎の死を遂げます。偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家と、“飾り”に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿げ替えられていきます。義時は、二人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵を取った人物でした。
そして、交易や軍事拠点となり、源氏や13人の合議制メンバーとその親族の建立した寺院も集合している、鎌倉時代のストーリーを紡いできたのが鎌倉街道です。今までは、単にスポットとして訪れられることの多かったであろうこれらの寺院を、鎌倉街道を通ってストーリーとして巡ろうというのが、今回紹介する企画です。 それが、今までに鎌倉周辺で類を見ないシェアサイクルを用いるプランです。コロナの影響が収まってきた影響で人が増えており、特に行楽シーズンは歩行者が多くて動きにくいのは、観光地である鎌倉のデメリットでもあります。さらに、自動車の交通量も増えている中で、自転車を使うととてもスムーズに移動できます。加えて、バス等と違って、例えば雑貨、例えばスイーツなど、自由に巡れる観光をしたい人にとっても魅力的ではないでしょうか。
移動にかかった時間は40分ほどでした。鎌倉周辺には鎌倉街道以外にも自転車で回りやすい歴史のある観光地がたくさんあります。そこに行くのも思い出に残るのではないでしょうか。
鎌倉駅周辺だけでも五か所で借りられるHELLO CYCLYINGは、コンビニやホテルなど様々な施設で借りられるシェアサイクルシステムを提供しています。このプランでは大船駅へ向かいますが、大船駅周辺にも三か所のステーションが用意されています。
また、鎌倉周辺は交易のための峠道である切通しが多かったため、坂道が多いのが特徴です。しかし、レンタルできるYAMAHA PASナチュラは電動アシスト自転車なので、楽に坂も越えられることでしょう。リンクは以下に貼り付けておきます。↓
今回通った街道の見どころマップのダウンロードは↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?