愛に飢えてマッチングアプリを利用した話

うつ病と診断される少し前のこと。 

何故か、愛されたいという気持ちが強くなりました。「自分は汚いから誰にも愛されない」「誰でもいいから愛されたい」そう思って、私はマッチングアプリをインストールしたのです。


写真は付けずに名前とプロフィールを記述すると、すぐに何人かとメッセージでやり取りができます(年齢確認も有)。そこで1人の男性と気が合い何回かアプリでやり取りをした後、連絡先を交換し、なんと一緒に映画を観に行くことにまでなったのです。
初めましての人に会うのは、罪悪感というか不安感、何かモヤモヤした気持ちがありました。「こんなことしていいのか、何をしているんだ自分」「勉強やバイトなどやることはたくさんあるのに」まるで現実逃避をしている自分が嫌でたまらない、そんな気持ちになりました。

実際に会ってみると、アプリに登録していた写真とは全然違う人で驚きましたが、そんなもんだろうと自分を納得させ、普通に映画を観て少し話をして終わりました。

結論から言うと、その人とは2回会って関係は終了。
いつの間にか彼のラインアカウントは消えていて、私は何故かホッとしました。怖かったんだと、この時初めて気づいたのです。

そして、勉強もバイトも中途半端。友達もうまくできなかった私は「恋愛」というカテゴリーに逃避していたんだと思いました。「たとえ勉強ができなくても、私には彼がいる」そう思える存在を探していたのではないか、依存先を探し求めていたのだと。

でも、それは逆に私の心の負担となっていました。
普段の自分なら絶対にしない選択、それが悪いことではないと分かってはいたけど、心のどこがで拒否していたのです。

マッチングアプリがダメというわけではないし、実際にそれで結ばれた人たちだっていると思います。私が合わなかっただけで、精神状態が不安定な時に利用してしまうと依存してしまうと感じました。


それでも、あのときの私の心のすき間を埋めてくれた彼には感謝感謝です。

これから先、自分が恋愛をするか分からないけれど、病気のことを気にせず自然なありのままの自分で誰かと向き合える未来がくることを強く願っています。

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。


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