【楽曲解説】黒猫と花火
小動物三部作の最終章。
犬、うさぎと続いて、いよいよ猫に登場してもらう。
先に言っておくと、来年ぐらいにアルバムを出したいと思って制作中。
この3曲は先行シングルとなる予定だ。
小動物をモチーフにしているだけではなく、3曲とも命を終える瞬間がラストシーンになっていて、雨というキーワードが提示されるというところも共通項。
これらはアルバムのストーリーにおいてイメージカット的なもので、直接的な物語を示唆してはいないものの、曲を重ねるごとに核心に迫る暗喩を忍ばせているため、歌詞も読みながら聴いていただけると。
https://linkco.re/tgmyTTrB?lang=ja
編曲やギターについては、新橋朱里さんに手掛けていただいた。
かねてよりツイキャス等でのコラボはしていたのだが、晴れて音楽での共演が実現した形。
歌モノという体裁をとりながら、EDM的なアプローチとメロコア的な激しさも取り入れたうえ、しっかりヴィジュアル系の音になっているところがさすがといったところ。
ファンタジーとリアリティの隙間が曖昧になる感覚が心地良く仕上がっていると思う。
ミックス・マスタリングは、お馴染みYukiさんに仕上げてもらい、自分の曲とは思えないぐらいに格好良くなっていたから笑ってしまった。
確かにコード進行や歌メロは自分で作っているのだが、これで作曲をしたと言って良いのだろうか、と戸惑うぐらいにアレンジとミックスで化けるものだ。
最後に疾走するのが、走馬灯のようでいいなと思う。
花火がテーマなので言うまでもないが、季節は夏。
魔女の力を持つ黒猫は、その不吉さを理由に誰かの好意を受け入れることを避けてきた。
しかし、とある花火の夜、その心地良さを知ってしまった彼女。
呪いの力が相手に及ばないようにするため、自身に呪いを向けることにする。
それは、すべての記憶から自分だけが消え去り、孤独なまま死を迎えるための魔法だった。
歌詞の中でそこまで詳しくは書いていないのだけれど、そんな感じの設定。
雨によって呪いから解放された黒猫は、どこかで生まれ変わっていて、それとパラレルで、とある少女が定期的に見る夢の話、という設定も頭の片隅に置いておいてもらえると、そのうち本領発揮するタイミングがくるかもしれない。
メロディは、シンプルだけど強いものを。
サビでファルセットを使うというのが頭にあったものの、使わないメロディが先に浮かんでしまって、それは少し加工したうえでBメロに採用。
キャッチーさは増したのでは、と思う一方で、構成に捻りがなくなったかと懸念していたものの、新橋さんによるギターソロからラストスパートにかけての流れで、見事払拭してくれた。
いつも通り、歌が入っていない部分が聴きどころの咲花-サカナ。-である。
三部作が完結して、いよいよアルバムのラストスパート、と言いたいところではあるが、その前に控えている告知もあるので、ちょっと停滞モードになる予定。
最近ちょっと忙しくてブログ更新もかつかつなので、余裕がほしい今日この頃である。
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