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2023年4月CPI 月別項目の推移

BLS(労働統計局)の季節調整済みデータを使用して、2023年4月までの消費者物価指数(CPI)の項目ごとの月次変化を分析しました。結果として、以下のような結論が得られました。

  1. 家庭用食材価格は下落傾向にあります。これは、食料品の価格が徐々に安くなっていることを意味します。

  2. 住居費は、ようやく上昇のピークアウト感が現れています。つまり、住宅の費用が上昇するペースが緩やかになり、安定傾向に入っていることを示しています。

  3. 外食やアパレル価格はまだ上昇傾向が続いています。これは、外食や衣料品の価格がまだ高くなっていることを意味します。

それではグラフを交え見ていきたいと思います。

家庭用食材価格

2023年3月以降、物価は下落し、4月にも引き続き下降傾向が続いています。この状況は、スーパーマーケットでの食料品の価格が徐々に低くなっていることを意味しています。

エネルギー価格

2022年6月をピークに、現在の原油先物価格は大幅に下落しています。この結果、燃料油(Fuel oil)の価格は低下傾向にあります。一方、ガソリン価格は上下動が激しく、最近の原油価格はレンジ相場であり、そのため現時点ではガソリン価格がさらに下落し続けるかどうかは不透明です。

自動車販売価格

新車自動車販売価格は4月から下落に転じました。中古車販売価格は先んじて下落傾向にありましたが4月は大きく上昇しています。

住居価格

持ち家価格は昨年末から価格の上昇にブレーキがかかりました。一方、家賃価格は4月に上昇しています。この上昇は、3月の大幅な下落の反動と考えられます。両方の価格上昇ともにピークアウト感は感じられますが、まだ目標のはるか上空で推移しています。具体的な下落の速度を予測する時期にはまだ至っていません。

外食、アパレル、嗜好品価格

外食価格の上昇はわずかに鈍化しており、一方でアパレル製品は昨年末から急激に価格が上昇し、高い水準で維持されています。これは一般市民の消費行動が依然として活発であり、さらに賃金上昇が価格に反映されていることを示唆しています。

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