【フリゲ感想】空の果てからこんにちは
この記事の文字数は約4,800字です!
ティラノゲームフェス2020も閉幕まで残すところあと1週間!
まだまだプレイ&感想マンとなっておりますが、
そろそろ感想記事ラッシュもゴールが見えてきました。
今回もスポンサーの方は是非選定前に遊んで欲しい逸品です。
ってもうスポンサー賞の登録は終わってるらしい。しぎゃぴー!
1.「空の果てからこんにちは」
今回紹介したいのは、ハルノサクラさんの「空の果てからこんにちは」です!!
なんだかキャラ2人の対比が印象的だな、
かなり綺麗なロゴもキャラ反対向きだな。
なんか意味があるのかな?なんて思いながら遊んでみました。
結論、ストーリー全体の構成がとても秀逸なゲームでした。
冒頭からキャッチーなボーイミーツガールとして始まり、
2人の魅力的なキャラとの個別エンディングを経て、
最後はグランドエンディングのようなところに行き着きます。
個別ED⇒大団円という読後感の高い仕上がりになっておりました。
ポップな絵柄と確かな読後感のストーリー、プレイ時間は2時間弱。
ハッキリ言って遊ばない理由がないので是非プレイ推奨ですよ!!
2.ネタバレなし感想
以下、自分が公式サイトに投稿した感想を引用、補足しながら進めます。
こちらはプレイ前でもあまり問題はないと思われます。
「評判良いしそりゃまあ面白いんだろうな」
という感じで始めましたが、そんな期待をリンゴジャンプで軽やかに飛び越える作品でした。
自身の趣向にハマったというのもあるとは思いますが、
それを差っ引いても無茶苦茶面白かったです。
プレイ時間は1時間半~2時間くらいと中編と言える分量でしたが、
そうとは思えないくらいの満足度がありました。
リンゴジャンプというのは作中ラストの例の大ジャンプですよ!
でもかなり期待していたよりも更に面白かったです。
プレイ時間はあまり確認しないタイプなので公称から引っ張ってきました。
再プレイ時はプレイ時間1時間半弱程度でした。
自分の趣向にハマったというのは、
バトル的でないファンタジー感、エロゲ感、構成でしょうか。
なんか無理に説得力を出そうと適当なことを言ってる気もしないでもない。
(↑普通に面白かったし他の人も普通に楽しめるっぽい、という意味です)
ゲームとしてのルート分岐と全体の構成がともかく凄いです。
世界観の設定、OPを含む冒頭の掴み、コミカルなテキスト、
可愛らしいキャラ、テンポの良い展開、個別EDでの引き、ラスト。
シナリオ量が2MBくらいある長編良質ノベゲの
面白い部分だけを抽出して再構成したような作品でした。
凄いというか好きが正しいかもしれません。
ここで挙げているポイントは全て素晴らしいと思いました。
短い分量で満足度が高いは一番感じたところです。
キャラクターはリコが凄く好きです。
作品内キャラに愛着を持つことはそんなにはないのですが、
これはもうリコには幸せになってほしさしかなかったです。
リコが凄く好きと言って色々熱弁しておきながら、
バーチャルフェスで作者さんに会った時に名前間違えたのは切腹モノです。
だって500とかゲームやってたらおっさん忘れちゃうんだもん!
再プレイでしかと心に刻みましたぞ。リコとメイラとそしてリンゴちゃん。まあでも作者さんが主人公の名前思い出すのに2分掛かるくらいですから、
世の中意外とそんなもんということでお許し下さい。
唯一、メタネタが苦手な方は終始苦笑しっぱなしになるかもしれません。
ここまで序盤から終盤、バッチに至るまでメタを放り込んでくり作品は初めて見ました。
個人的には大好物ですが、ちょっとそこが心配かもです。
メタネタみは凄く感じたのですが、再プレイの結果そうでもなかったです。
メイラBADくらいでした。何をどう勘違いしたのか大変失礼致しました。
個人的には同じような選択肢が出てきて
「どれ選んでも同じじゃねえか!」とキャラに言わせるのとか大好きです。
(なお、本作にそのようなメタネタはございません)
3.ネタバレあり感想
ここからは容赦なくネタバレします。
プレイする前に読んだら面白さが半減します。
こんな駄文読んでプレイした気になっては絶対にダメですので、
未プレイの方は必ず上に戻って公式サイトからDL・プレイし、
ノベコレ公式サイトに感想を残してからまたおとといきやがれください。
↓ネタバレ記事開始カウントダウン5
↓ネタバレ記事開始カウントダウン4
↓ネタバレ記事開始カウントダウン3
↓ネタバレ記事開始カウントダウン2
↓ネタバレ記事開始カウントダウン1
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■シナリオ構成
序盤、中盤、終盤、隙が無いと思うよ。
〇序盤
まず冒頭のモノローグがとても良いです。
モノローグ、タイトル表示、モノローグ、
鉄板過ぎる導入からの最高のオープニング動画。
掴み部分がもうそもそも100点ですよね。もはや教科書のよう。
〇中盤
個別のGOODエンドがストーリー全体から見た時の中盤でしょうか。
両キャラのエンドともにある程度の事実が明らかになり、
一方で同じ程度の謎が残るような作りになっています。
別の結末への引きが極めて強いなぁと思いました。
〇終盤
メイラBADから別の舞台でのストーリーが展開します。
ちょっとご都合主義っぽいながらもあのアイテムが伏線になり、
グランドエンディングへと突入していきます。
ちょっとゲームが終わった後の場面が修羅場っぽい気もしますが、
リコもメイラも納得して4人で仲良く暮らしていくことになるのでしょう!
■良いと思ったポイント
〇OP動画
これはもう凄く良い仕事してます。
曲に完璧に合ったポップな演出でストーリーへの期待も煽られました。
動画を担当された方は作者さんの友人とお聞きした気がするので、
是非今後の作品のためにもガッチリ弱みでも握っておいて欲しいです。
これは作曲者の魔王魂さんへも報告事案だと思いますよ!
〇テンポ
主人公もリコも明るくて2人の会話が漫才のようでした。
リコはノリもツッコミも良く、言葉遣いも自分は最適だと感じました。
リコ: 「久しぶりにアソコ、イッてみない?」
ヒロサキ:「下ネタならよそでやってくれ」
リコ: 「ぶっ殺すぞ☆」
みたいな軽妙なやり取りが楽しめます!(多すぎないのでご安心を)
また、要所要所で「こんな感じで日々が過ぎていきました」という感じで
端折りつつ進行するところはとてもバランスの良さを感じます。
全編を通じて描くべき場所の過不足がないなと。
〇エロい
割とエロいです。いや、いい意味です。そしてポップな意味です。
主に主人公がなんですが、リコもメイラも割と興味ある系なのが良い。
個人的には女性も相手が好きならそういうことしたい
であってほしいタイプなのでこの感じはとても好きでした。
だってそもそもおっぱい揉むかどうかで分岐するんですよ!(その後かな)
リコルートの展開もたまらなくいいですし、
メイラルートのエロゲ的な分岐も良かったです。(メイラは可愛そうだけど)
下品さは私は一切感じませんでしたが、どうなんでしょう?
苦手な人や女性だとちょっとギリギリくらいだったりするのかな?
〇演出
冒頭のメイラが逆さまだと明らかになる⇒イベント絵⇒動画の流れが最高。
文章と画像の合わせ技による演出がとても良かったです。
他の好きな演出は幼き日のリコとのイベントCGを薄っすら思い出すところ、
リコルートエンド後のタイトル画面反転←これはすごーく良い!などです。
あ、喧嘩する時の藤子不二雄っぽい演出(ポカポカ)も好きでした。
■少し気になったポイント
なんでこのタイミング?と言う気もしますが、
これからはなくても積極的に書いていくことにします!敢えてね。
〇文字表示速度が変えられない
〇ルビを振った文章がカクっと下がる
以上です! やっぱり本編には特に何も思わない性質です。
一番向いてない職業は編集者ですね。キリッ!
あ、自分は全然気にならなかったのですが、
主人公がリコとメイラにモッテモテなのは納得いかない人がいるかも。
両キャラにゾッコン惚れられちゃう必然性はないかもしれない。
いや、若い男性が主人公しかいない的な描写があったから必然だわ。
それにそのあたりはギャルゲ的な文脈として必然過ぎる。
■キャラクター
〇アオモリヒロサキ(主人公)
主人公はかなり好きなタイプでした。地の文のテイストが性に合いました。
よくあるギャルゲ的な主人公の造形の1つだとは思いましたが、
ユーモアがあるちょいエロという一番好きなタイプでした。
ただ、ちょっと倫理感なさげな気もするので人を選ぶのかも?
エロゲ的キャラっぽい気がしたので女性からはあまり好かれないかも?
メイラBADルートの所業は身勝手極悪な鬼畜の領域ではある。
〇リコ
好感度初期値MAXちょろい系幼馴染ヒロイン。
絶対にコレシカナイ髪の色が素晴らしい。
リコルートでいい感じの雰囲気になった時の
「メイラなら、もう寝てるから……」がマジでたまらない。
もうそういうの既婚子持ちになるとファンタジーだもんなぁ。
ヒロサキはリコに捨てられたらありがたみに気付いて涙に暮れるはず。
〇メイラ
空の果てからこんにちはイイコ系ヒロイン。
刷り込みレベルで主人公を好きになってくれるのが素晴らしい。
メイラBADルートでは悲劇的な扱いを食らってしまうものの、
それでもヒロサキを想って娘と生きているんだから甲斐甲斐しい。
グランドエンドは特殊状況ながら幸せになれて良かった良かった?
■各エンド
初回プレイから時間が空いてしまったので改めてプレイしました!
再プレイするとメイラBADの延長線上に全体TRUEがあるという、
極めて珍しいタイプの構成(たぶん)だと改めて気付きました。
〇リコエンド
しつこいけどやっぱり終盤の結ばれるシーンが凄く良かった。
直前までのイイ感じの描写からの下品にならず朝チュン的にまとめてる。
サラリと終わってしまうのでその後は語られないですが、
謎を残したまま別のルートへの引きになっているのも良かったです。
〇メイラGOODエンド
飛行時間の理由としてメイラBADと異なるロジックが現れます。
物理法則がこの世と同じならこちらが正でしょうね。さすがGOODエンド。
リコがこの世界に定住できている理由としてもピッタリです。
メイラは2つのEDが用意されているからか、更にさっくりと終わります。
〇メイラBADエンド
もうルートの入り方が完全にBAD特有ですからね。勢いでヤっちゃダメ!
行為前~後日までヒロサキのクズっぷりがなかなかに凄いです。
まあ行為を一人で決めちゃう時点でもうクズなんですけど。
大事なことを相手の了承も得ずに決めちゃうところもアレだし、
バッチリ協力しているリコの心情もなんだか後ろ暗くてザ・BADエンド。
でもエピローグの読後感は割と良かったです。
ちなみにメタネタはここに集中しているだけでした。すみません。
〇オールクリア
再プレイなので条件は分かりませんでしたが、
メイラBADの続き的なグランドエンディングです。
初回にメイラBADの場合もこのエンディングに到達するのかな?
この展開はもしかすると好みが分かれるのかもしれません。
個人的には細かいことはイイじゃん!大団円だぜ!
と言う感じで割と普通に好きです。自分が男だからかもですね。
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
4.おわりに
というわけで「空の果てからこんにちは」の感想はこれでおしまいです。
初回プレイは10月の始めだったようなのでほぼ半年ぶりですね。
自分の中で面白い!と思ったやつはちゃんと感想を残そう!ということで
再プレイ⇒感想記載と相成りました。いやはや面白かったですからね。
エロゲチックな展開も含まれますが、
1時間半くらいの尺のファンタジーアニメ映画的とも言える気がします。
可愛い2人の女の子に想われるハーレム要素もあり、
心ときめくファンタジー世界観もあり、最後は綺麗にまとまります。
未プレイの方は是非是非プレイしてみて下さい。
以上、富井サカナでした。
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