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【フリゲ感想】片恋スターマイン

この記事の文字数は約5,000字です!

せっかくnoteという素晴らしい場を手に入れたので、
これからはちょこちょことフリゲの紹介もさせて頂ければと思います。
公式サイトの方では完全に感想マシンガンと化しているので、
こっちはグレネードランチャーな感じで単発でいこうかと。


1.「片恋スターマイン」

今回紹介したいのは、(月草)ひつじさんの「片恋スターマイン」です!!

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凄く楽しみにしていて、フェス全作プレイの終盤に取っておくつもりが、
ダイア玉ブーストされていたので予定を繰り上げてプレイしました。

結論、超面白かったです。

作者さんはスプラトゥーン大好きな口癖がうんちな人、との認識でしたが、
こんな物凄いストーリーテリングまでできる人だなんて超絶驚きでした!!
「シナリオ上手く書けない。うんちー」と仰っていた記憶がありますが、
まさかこんなに高い次元の話をしていただなんて! こっちこそうんちー!

なお、今作は同じ作者さんの前々作、前作の続編となっています。
作者さんの言う通り今作から遊んでも(恐らく)問題なく楽しめますが、
まずは学生時代の登場人物たちの心情をしっかりと心に焼き付けることを
個人的には大推奨したいと思います!!

1作目「隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。」
LINE風の画面で綴られており凝ってます。今すぐやれ!

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2作目「憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない。」
推理クイズが楽しめるほか、ルート分岐のシーンも凝ってます。はよやれ!

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過去2作をプレイした身としては、
「登場人物が大学生になっている」
というところで既にもうワクワクが止まりません。
これまでの関係性にとうとう終止符が打たれるのか!とワクワクします。
前作までよりも関係性が明確になるEDが待ち受けていました!


2.ネタバレなし感想

以下、自分が公式サイトに投稿した感想を引用、補足しながら進めます。
こちらはプレイ前でもあまり問題はないと思われます。

どこから感想を書けば良いのかしばらく考え付かないほどに、
乙女系主人公の恋愛ADVとしてこれ以上ない作品だと思いました。
どこまでも切なくて、尊い。本当に素晴らしい!!!

少ない語彙からまず出てきたのは「切ない」「尊い」という点。
いずれもメインキャラ3人の心情描写でもあり、関係性でもあります。

こういった作品は仮にいくら作ろうと憧れたところで
既に枯れ気味のおっさんの自分が作るのは無理なので、
羨ましい!という感情は(普段もあまりないけど)いつも以上になく、
ただただ心の中で感動・絶賛の嵐が吹き荒れた感じでした。

イラストが美しいのは一目瞭然なのですが、
キャラクターの魅力と心理描写の巧みさが本当に凄い!
シナリオもグラフィックもUIもボリュームも全てが良作だった過去作を上回っています!
激カワ主人公のトウヤが常に画面左手に表示されているの、眼福すぎる!!

「心理描写」については本当に素晴らしいな、と。
自分自身が90年代りぼんの養分をだいぶ摂取した超恋愛脳の面もあるんで、
恋愛感情で悩み、考え、決断する、このあたりはたまらなく良かったです。
ショウやシキの心情は一人称として語られることは(確か)ないですが、
三人称的に時折示されますが、これもたまらない。
2人の男性の間で揺れる主人公トウヤももちろんですが、
想いが上手くかみ合わないショウの心情も見ていて非常に切なくなります。

過去作との比較は「失礼だな」と自覚しつつ言及してしまいました。
過去作も非常に良かったので、個人的には「ここまで上回ってくるとは!」
という衝撃がとても強かったためです。すみません。
ただ、今作はオーソドックスなADVなので、
今思えば凝った演出やゲーム性については過去作に軍配が上がりますね。

トウヤが表示されるようになったのは完全に眼福です。
中身も外身も可愛すぎる。尊い。

なお、作者様は過去作をプレイしなくても特に支障はないと仰っていますが、
過去作から遊んでいる身としては感情移入が段違い!の自覚があります。
(私はショウ君ルートのデートシーンから既に号泣でした)
過去2作は本作と比べてそれほど長い作品ではないので、
是非1作目から順に遊んで頂くのを個人的には強く!お勧めします!!

これしつこいですが、本当にその通りなんです!
フェス中はフェス作優先になるのは分かりますが、
是非ここはひとつ1作目から順に遊んでほしいのです!!

余談ですが、私は極力シリーズ物は1作目からやろうと思って、
フェス開幕前にシリーズものの1作目プレイにいそしんでおりました。
例を挙げると、ヘブンズロワイヤルとかみちのく怪奇譚とかメモリとか
トワイライトダークとかそのあたりです。(ちなみにどれも面白いよ!)
でも、おるばり!はまだでした。ごめんなさい(後でちゃんとやります!

細かな感想はネタバレ見え消しにして以下に書き連ねようと思ったのですが、
長くなりすぎたのでnoteに別途投稿させて頂きます。

というわけでネタバレなしの感想はここまで。
(見直したら何一つ大したことを言っていませんが。。)

以降はプレイ後に改めて読んでください。
容赦なくネタバレします。


3.ネタバレあり感想

ここからは容赦なくネタバレします。
エンディングの展開にも言及しますので、
プレイする前に読んだら面白さが半減します。

こんな駄文読んでプレイした気になっては絶対にダメですので、
未プレイの方は必ず上に戻って公式サイトから3作ともDL・プレイし、
公式サイトに感想を残してからまたおとといきやがれください。

↓ネタバレ記事開始カウントダウン5

↓ネタバレ記事開始カウントダウン4

↓ネタバレ記事開始カウントダウン3

↓ネタバレ記事開始カウントダウン2

↓ネタバレ記事開始カウントダウン1





■ルート分岐の構成
ショウルートに突入すればシキが、シキルートに突入すればショウが、
それぞれ親身に主人公の相談に乗るという構成がとても良かったです。
トウヤとショウ、シキとの距離感を考えたらそれは自然なことなはず。

意中の相手と恋仲になれなかった場合の態度って、
やっぱり人間性が出てくるところだと思いますので。
そういう意味で、人物描写に厚みが出たと感じましたし、
選択肢によっては「タイミングに乗じてムフフ」
という展開も非常にリアルで良かったです。

自分ならトウヤに選択などさせず、絶対にチャンスは逃さないですけどね。
最終的に相手を幸せにすれば手段などなんでも良いのだ! フハハ!


■ショウ君ルート
私は前々作から一貫してショウ君派なので、
主人公のトウヤよりもむしろ彼に感情移入したくらいです。
(自分が男だから、というのも当然あるでしょうが)

ショウとシキを並べて書くときは必ずショウを先に書きますし、
END番号を無視してショウルートから書いているのもそのためです。

彼のトウヤへの深く強い想いを感じる言動、
でもそれを上手く表現できないもどかしさを見るにつれ、
非常に切ない気持ちになりました。

既に感想でも記載した通り、
キショいことにデートシーンの途中からEDまで終始涙が止まらず、
ずっと鼻をかみながらのプレイとなりました。
(途中でちょうど箱が空になったせいで少し現実に戻ってしまいましたが)

トウヤがショウに自分の姿を重ねて見るところ、
昔からの気持ちを徐々に受け入れていくところ、
今度は立場が変わってショウを振り向かせるために努力するところ、
こちらのルートでは全てにグッときました。最高すぎる!!!

END4 : 幼馴染
凄く好きな相手と付き合えた時って本当に幸せですが、
何が幸せって「好きだ!」と好きなだけ伝えられることだと思います。
そして相手が恥ずかしがりながらも喜んでくれる、という。
なんだかそんな過去の淡い記憶を思い出してしまいました。
(もうそんなステージは遥か後方に通り過ぎてしまったこの現実!!)

というわけで2人の関係性が変化してからの
ショウ君の攻め攻めな感じを想像すると微笑ましいです。
これまで伝えられなかった分もどんどん伝えるのだ、ショウ君よ!!
くぅ~~!! この後の甘々な展開もいつかどこかで堪能したいぜ!

END5 : 本当に望んだ関係
作者様が一番好きなエンディングらしい。そうなの!?
ショウ君的には圧倒的優位に立った感じの終わり方ですが、
トウヤの、いやむしろショウ君の精神状態が危うそうで心配です。
これって俗に言うメリバってやつなんでしょうか。こわいよー。

END6 : もう何も考えたくない
本当に何も考えないトウヤにびっくり! どんな終わり方やねん!
そしてシキもそれを受け入れるあたり、キャラが出てますよね。
自分の歩む人生から逸脱しない範囲ではトウヤを慈しむという。
無限ループみを感じるラストも良い感じです。この後の展開も楽しみです。


■シキルート
個人的にはショウ君派ではありますが、
主人公トウヤの魅力は確実にこちらのルートの方が出ていたと感じました。
先輩からの影響で本当に強くたくましくなってくれて嬉しいです。

でもショウとシキをなるべく対等に扱っているとは思うのですが、
やっぱり過去作から一貫してシキルートが正史な雰囲気がありますよね。
ED番号やED名でタイトル名使ってくるあたり絶対だよなぁ。うわーん。
ショウ君派からすればショウ君に素敵な女性が現れるのを願うのみです!

さて、今作ではシキの人間味や魅力が凄く出ていたと感じました。
初デートのプレゼントとか弱音を語る部分だとか。
家族の問題というのは人格形成における呪縛みたいなものなので、
親の言いなりかよ!みたいな安易な批判はできないですよね。
そのあたりの生い立ちの説得力が付加されていたので、
前作よりはずいぶんシキにも感情移入できました。

END1 : スターマイン
このENDこそ正史でしょうね
昔の少女漫画(りぼん)の最終回みがあるなぁ、と感じました。

ちなみに四半世紀前に目にしたりぼん系マンガ家のコメントに、
「最後に結婚の1枚絵を描かないと読者が納得しない」とありましたが、
自分も若干その傾向がありそうです。
(結婚≒スタート≠ゴールは言うまでもありませんが、
 やっぱり昔の子どもの中では恋愛のゴール=結婚だったんでしょうね)

今更やっと気付きましたが、
自分のあとがきフェチは確実にりぼんの影響ですね。
広告欄を埋めるための文章とあとがき大好きだったもんなぁ。。。

閑話休題。話を元に戻します。
エンディングで驚いたのはまさかの先生の正体!あの方だったとは!
てっきり叔母とか姉(いねぇよ)とかだと思っちゃいました!
いきなりフルネームで登場の橘さんの伏線はここで回収です。
いつでもどこでも一生懸命やっていればちゃんと報われる、
そういう展開だったので凄く気持ちが良いEDでした!

END2 : 約束された結末
こういう展開おいどんも大好きっす!
シキが完全に父親と同化するEDという感じですね。歴史は繰り返す。
なお個人的には就活時にトウヤは父親にも抱かれていることになってます。
「息子の傍にいたいんだろう?」とか言って。ぐわぁ!エロ親父!!
それにしてもエレベーターとか駐車場とか、
なんだか急にこのENDだけエロゲみが深田えいみ!!
あとは給湯室と資料室があればオフィスラブコンプリートですね!!
なんだよもう。たまんねぇな。じゅるり。

END3 : 最後の夏
すげぇ急展開ですが分からなくもない終わり方。
ショウ・トウヤのこういう流れは自分の人生で未体験なので、
1回くらい経験しときたかったかもしれません。(ゲス)
シキルートなのでシキのその後が描かれていますが、
この世界線でのショウのその後がどうなっているかも気になりました。
心の傷的にはむしろショウの方が深そうだもんなぁ。


ネタバレ防止緩衝地帯

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4.おわりに

というわけで「片恋スターマイン」の感想はこれでおしまいです。
元々noteに記事として上げるつもりで遊んでいたわけでないので、
あくまでもプレイ「後」の感想となります。

3人の物語はこれ以上ない形で綺麗に結末まで描かれていたため、
もうこの3人を見ることはできないんでしょうか!?
(老後までやってもらってもいいんですよ!!)

それにしても素晴らしい作品でした。
純粋な恋愛を描いたまさに王道の恋愛ADVでした。
超絶おススメです。

以上、富井サカナでした。


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