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鯛漁師さんのお話を聞きに・兵庫県明石市

先日、仕事の付き合いのある
東京を拠点に全国各地へ魚をNET販売されている業者さんのお誘いで兵庫県明石市へ行ってきました。
明石市にある明石浦漁協組合さんで漁師さんと待ち合わせです。

明石浦漁協さん

こちらの組合には魚を獲ったり海苔などをされる漁師さんを含め
約200軒所属されてる大きな組合であり、大きな漁港です。
兵庫県の瀬戸内側の魚はほぼココで賄っていると言っても過言ではないかと思います。

全フロア水槽!

中央市場とか魚をトロ箱に入れて、何列かに並べてセリをしますが
ここの市場のセリに出される魚は基本的に全て活きで出されているので
水たまりに見えるフロア全て水槽です。

これにはビックリでした。


鯛の漁をされてるTさんが船に乗せてくださいました。

立派な船です。

どのようにして漁をしているのかの説明を受けたり

網を巻き上げる大きなリール

苦労されることの話をききました。

色々とお話をきき、魚をすごく丁寧に、そして迅速に扱っていると言う事が伝わりました。

活かしてセリに出される魚は頭をぶつけない、
身に傷をつけない、ウロコが取れないように慎重に船の水槽で活かして漁港まで持って帰らないといけません。

暴れる魚を迅速丁寧に扱うという事は本当に難しいと思います。

若き漁師Tさん

秋はサワラ漁もされているとのこと。
大体網で漁をする地方が多いのですが・・

網での獲り方(*地方で呼び方が違う場合があります)


流瀬:網で獲ってそのまま引っ張って港で氷詰めをやる漁
(血抜きをしてないので身に血がまわり黒くて柔らかい)
(死ぬと血から腐り始めますなので血抜きは重要)
大敷:網で獲ってすぐ上げて船上で氷詰めする漁
(スグに氷詰めなので身は流瀬よりしっかりしてる)
(軽く〆る所もありますが釣りほど身がしっかりしてない)

どちらも網なので互いが擦れ合い身を傷つけやすい。
サワラは歯が鋭く、別のサワラに歯が当たる可能性もあります。

Tさんは釣りでされるそうです。
釣りだと身に傷を付けることは殆どなく
血抜きして直ぐに氷へ浸けるので身もしっかりしてますね。

船上での素早い処理が求められますが
それをやっているのは素晴らしです。


セリに出された時、
この船の魚は扱いが良いからモノが良い!
3尾入りでも全て良いモノばかり入れてるから安心!とか
その判断でセリ値もUP。

そして
当然ですが扱いの良くない船はその逆になります。

セリで買う側だった私もそうですが、こういった地方市場では
漁師さんの名前(屋号)でセリにかけられ、
買う側はその漁師さんの名前で魚の良し悪しを判断してました。

毎日同じ作業を繰り返し1つ1つ大切に扱う。
当たり前の事かもしれませんが、本当に難しい事です。

ライバルの多い中、漁師さんはそういった苦労もされているのだなと
現場の声をきいて改めてそう思いました。
どんなお仕事でも信用は本当に大切ですね。

私は今回初めて釣りでサワラ漁をする漁師さんの話がきけました。
Tさん、ありがとうございました。

そもそもサワラは本来、身が固いものです。。
そしてモノ自体の旬は秋。
獲れる旬は春です。

さわらのお刺身

ちなみにサンマは夏が旬。獲れる旬は秋です。

さんまのお刺身

そして明石市と言えば

魚の棚商店街に

*明石では明石焼きを『玉子焼き』といいます。

明石焼きです。
この後、数日間コチラに居て関西の漁師さんと会う
NET業者さんと明石焼きを食べて解散でした。

久しぶりに若い人の熱意を聞き初心に戻りました。
本当にありがとうございました。

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