うづき

4月。
私がいちばん恐れているひと月が始まった。

幼いころから新しい環境が苦手だった。
すごく気を遣って、緊張するから。
よく不安定になっていた。
幼稚園生のときにはおねしょをし、
小学生の頃には泣きわめいた。
中学高校では、部屋でひとり涙を流し、
大学生では目や首にじんましんが出た。
社会人になった今でも、部屋でひとり、
泣きわめいている。

こんなに4月、新しい環境が苦手なのに、
なぜか学校ではたらいている。
案の定、かかわる人たちが一新され、
目まぐるしい毎日につぶされないように
淡々と日々を送っている。

つらいとき、聴きたくなる音楽がある。
ちゃんとプレイリストを作ってある。
だれにも教えたことはないけれど。
死にたい気持ちで音楽を聴いているときが、
生をいちばん感じる。
この曲たちを聴いていると、
生きてみるか、と言う気持ちになる。
この曲たちがなかったらいつか死んでいたかもしれない。
すごくいい音楽を聴いて、
死んでもいいと思う時もある。

向こう側にいかなくてよかったと思う。
もしそうなっていたら、救われなかっただろうから。苦しめられていたかもしれないから。ただ享受する側になって、残念だと思ったこともあるけど、やっぱりまちがってなかったと思う。

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