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父。

父親からの久しぶりの電話

高校の一番多感な時期に両親が離婚して
脳内お天気少女だった私は
「まさか!うちが⁈」って感じで

暫く放心状態だったっけ

青春の全てを捧げた部活も
自分の中のバランスが悪くなり辞めた
そこからは歌い手に走った

グレるにもヤンキーになるやり方がわからず
母親に聞いたくらいだ

あまりのショッキングな出来事に
私の中の父親との記憶が
可哀想なくらい消えてしまった

思えばそれは
自分を守るためだったのかしら
わからないけれど

それでも今度は
私の離婚時にお世話になり
そこからまた時々連絡を取るようになり
今に至る

私達を心配してくれて母のことを心配してくれて
こうして時々電話をくれる

自分の親だけれど
ものすごくイケメンで
私の友人達からも私の父親と呼ばれず
名前に「さん」付けで呼ばれていた父も
「頭頂部が薄くなったんだよ」と
電話口で笑っていた

父のお父さんは竹とんぼを作る
竹細工の職人で
父はパソコンの中身を作っているエンジニア

そして私の息子
空地くんは和菓子や料理の道を目指す

職人気質なところを継いでいるようだ(私はよ)

祖父と父と私と息子

皆、同じ顔をしている
(娘っ子は元旦那似)

時は巡るんだ
言わずとも。

形を変えて
家族は続く。

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