今週の台所・だし生活(チキンブイヨン)
毎週、1週間の料理のハイライトについて書いている。3週間前のハイライトは、「じゃがいものポタージュ」。NHKの「趣味どきっ!」のスープの本を見ながら、紹介されているチキンブイヨンを使って作ったものだった。
本を読んでからは、本を参考にしながらだしをとる生活がスタートし、最近は気づけば毎週チキンブイヨンを作っている。
そこで気づくのは、チキンブイヨンがあると、困ったとき「あ、あれがあるぞ」という安心感があるということだった。
そう感じる理由の一つは、ホーローの容器に入れて冷凍しておけば、使いたいときに冷凍庫から出してそのまま火にかけて使えることにあると思う。野菜をちぎって卵を入れれば、そのままスープが完成する。
ただそれ以外にも、どの料理でも合わせられる感じがすごい。和・洋・中、どの分野でも味のベースとして、そして料理のアレンジに使える。
あるときは、ミネストローネなどの洋風スープに(うっかり煮つめてしまってスープが少ないけれど…)。
あるときは、油で野菜を炒めて、チキンブイヨンを入れて味噌をとき、いつもとは違う味わいのお味噌汁に。
またあるときは、麺類に。
右側がチキンブイヨンで、左側が野菜の皮などのくず野菜でとった野菜だし。チキンブイヨンを多めにして、ほんの少し野菜だしを入れて、醤油と塩を足してスープを作ったら、うまいにゅうめんができた。
そして、なおうれしいのは、チキンブイヨンの場合、だしをとった手羽先などの鶏肉をそのままおかずにできること。わかりづらいのだけど、ミネストローネの下の方に写っているのは鶏の手羽元で、上のアレンジ味噌汁の横に並んでいる丼も手羽先丼。だしをとったものが、そのままおかずに、たんぱく質源にもなるって素晴らしい。
チキンブイヨンは、料理を作るときの「さあ、作るか」の気持ちを後押ししてくれたなあと思う。
冷凍庫からそのまま出してスープにできる、というのはそう感じる理由の一つだ。ただ同時に、これがあればおいしい料理ができるという安心感や、おいしいから食べたい、さあ作ろう、という気持ちの後押しも無意識下であった気がする。だしがうまくても、最後の味付けでこけて、うまくできるときばかりでもなかった。でもチキンブイヨンを使った料理は、いつもちょっと楽しみな一品になるのだった。
できるだけ、毎日味噌汁を食べるようにしている。味噌汁のだしは、とったりとらなかったりだ。毎日食べるから、1週間分で考えるとけっこうな量のだしが必要で、あまりストックしておくことは考えなかった。けれど、今回チキンブイヨンの安定感を経験してから、和風だしも冷凍なり、冷蔵なりでストックするのもいいかもしれないな、と思い始めている。
…という感じで、最近はだし生活にはまっています。
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