愛しの「メリークリスマスショー」🎄’86 ’87
1986年と1987年のクリスマスイブにたった2回だけ放送されたこの番組をみんなは知っているんだろうか? いやいや当時居た世代なら知らない人が居るのか? と言いたくなるようなものすごく豪華な番組があった。普通じゃ絶対集められないようなアーティストが1つの特番に集まってまるでパーティのように歌って喋って笑わせて。夢のようなクリスマスのプレゼント番組が日本テレビでイブの夜に放送されていた。
吉川晃司さんが桑田さんを口説いて番組制作に発展と、詳細はWikipediaに掲載されている。なので私はそこに書かれていないことを。
メリー・クリスマス・ショー - Wikipedia
私はアミューズの株主で上場からコロナ前まで皆勤賞で株主総会に出ていた。総会はその年の社長が会を進行するので当時の社長大里さんが時たま場を沈めない程度に笑いを交えて話を進めるんだけど話が乗ってくるとあまり聞けないような内輪話にまで発展することがあり、株主はみんなそれを楽しみに会場に通っていた(んだと思う)。少なくても私はそうだった。
いつの総会だか忘れたけど大里さんがこの「メリークリスマスショー」の話をしてくれた。桑田さんは本当に音楽好きで片手間でこういった番組はできない。この番組に熱中しすぎてライブをしてくれないんだと言っていたことを思い出した。なので今サザンオールスターズのWikipediaと念の為に桑田佳祐ソロ活動のWikipediaも見てきたけど確かに1986年と1987年はライブをしていない。大里さんの話では半年はこの番組の為にどっぷり時間を費やしていたそうだ。大里さんのやめてくれというお願い(?)があってライブは1988年からまた再開されている。弱小株主の私は番組がある方が嬉しかったけどアミューズにとってはこの2年間の収益減はかなりの痛手だっただろう。毎年必ずと言ってよいほどライブツアーをしている桑田さんにとってこの番組はライブ同等、またはそれ以上の大切で責任を伴う存在になってたんだと思う。
サザンオールスターズ - Wikipedia
桑田佳祐 - Wikipedia
その「メリークリスマスショー」のエンディングに充てられた私たちがキッシンと呼んでいる楽曲「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」はファンの間ではずっとアルバムにも収録されない幻の楽曲扱いをされていた。作詞が松任谷由実さん、作曲が桑田さん、編曲がKUWATABANDという権利的にむずかしい楽曲でずっと高い棚に乗っけられたような存在だったみたいだ。この曲が桑田さんのソロアルバムに入ったのが2012年。その年のライブツアー名でもある「I LOVE YOU -now & forever-」というアルバムで、このアルバム限定盤の3枚目には小林克也さん、いとうせいこうさん、ユウスケ・サンタマリアさんと各々歌った特別な4曲も収録されている。
そしていよいよ出てきたのが今日(11月27日)配信スタートの「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」。
2012年の歌は桑田さんだけが歌っていたけど今年のはユーミンと一緒にレコーディングされている。間奏部分のアドリブ的メロディ部分も一新されていて更に聴き応え倍増感がある。12月20日にはシングル化された桑田佳祐側のCDと、「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」の中の1曲に入った松任谷由実側のアルバム、どちらかを選んで購入できる。もちろん両方でもいい。レーベルは桑田さんのはタイシタレーベル、ユーミンのはユニバーサルミュージックと分かれていて、私はどちらかを買おうと迷っていてまだポチれていない。
ユーミンはアルバム、桑田さんはシングル、いずれも12月20日発売です♪ 🎶
桑田さんとユーミンのコンビと言ったら最近では2018年の紅白大トリでの「勝手にシンドバッド」での絡みじゃないかと思う。その後のコロナ禍もあり、余計に最近無い盛り上がりだったような記憶になっている。
ユーミンは桑田さんより少しお姉さんでアーティストとしてのキャリアも長い。なのであの絡みは桑田さんは素で緊張したらしい、そんな風に後のラジオで話していた。でもそれが視聴者には見抜けないくらい日本中が湧いた楽しい場面になっていた。さずがのおふたりだ。ユーミン50周年、サザン45周年、私たちも着いていくのでこのままいつまでも突っ走ってほしい。
私はずっと「メリークリスマスショー」のことが忘れられずこの局の人とたまたま話した時、再放送はできないのかと尋ねたことがある。軽い会話だったので答えは本当かどうかよくわからないけど全員に許可を取るのは大変とのことだった。現役を遠のいている方、亡くなった方も含まれるかもしれないし、考えてみれば私のような素人が思う以上に複雑な権利が行き交う世界なのかもしれない。でももしチャンスがあればもう一度オンエアしてほしい。そしたら絶対観る。
今は同じような番組を作ろうと思ってももう作れないかもしれない。あまりにも歌のジャンルが広がり過ぎた。それぞれのジャンルに強力なファンがつき大衆歌謡が無くなってしまっている。個の時代に入り、紅白すら視聴率が下降気味と言われ、廃止論まで出てきている。まだまだ40%もあれば特別な番組のはずなんだけど世の中の意見は厳しい。
一家に一台のお茶の間テレビが消えみんながスマホで好きな番組を楽しむ時代だからこそ音楽好きな私はこんな特別な歌番組が年に一回くらい在ってもいいしぜひぜひ出てきてほしい。個別に番組が観られる時代でも家族が居間に集まってこたつに入って一緒に番組を楽しめる日がほしい。どなたか! みんながハッとするような番組を作ってください! それまでは、今は2つのキッシンをありがたく、よろこんで、楽しませていただきながら待とう。
♬Spotifyで聴き比べ
♪今年の出来事がすべて好きになる ♪今年の想い出にすべて君がいる
https://open.spotify.com/intl-ja/track/7IObqGlSfLP4KsEt47WC28?si=c952e788c5ef42a2
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6DZLFc5ccVK7NS3OFdHYqE?si=d1b64be16db24ec8
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?