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宅配-お取り寄せ-生活あれこれ📦 その1

久しぶりのnoteは「お取り寄せ」あれこれ

コロナの波が大波小波、それに合わせて私の外出も増えたり減ったりしている。毎日発表される東京の新規感染者数も昨秋には2桁にまで落ち着き、さあまた外出の日々と思っていたら12月に入りやってきたオミクロンに出鼻をくじかれることになる。第6波が拡大と聞きまた外出の日数が減ってしまった。春になっても東京都の数字は4桁から下がらないまま第7波が近づいているそうだ。ますます外出の日々は遠のいている。

だからなのか、外に行けないなら向こうからやって来てもらおうと考えた。
そこで今年の1月から始まった自宅閉じこもり生活で新たに始めたことが農産物の「お取り寄せ」だった。今までも各社オンラインのお世話になってはいたけどそれはCDであったり本であったり、日常の衣服であったり、雑貨や日用品であったり、よくある生活消耗品がほとんどだった。今まで外に出たついでに立ち寄り買っていたいろんな食品をコロナ禍をきっかけに宅配に頼り始め、今も楽しく続けている。
家を出るとすぐそこにお店は在るけど荷物嵩張るよな、重いよな、って思う商品は取り寄せるようになった。出かける機会が減ったから帰りに立ち寄るスーパーとも縁遠く、コロナ禍お米も宅配頼みになった。楽なのだ、重い物は特にありがたい。

今年になって外に行かない分ネットを開く時間も増えている。ネットサーフィンをしていて気づいたのは産直サイトの賑わいだった。世の中の多くの人が食品を宅配で家にお迎えしていることにやっと気づいた。もっと早く始めてたら良かったのに、でも遅いけど今からでも充分楽しめる。決まった食品ばかりで干からびかけた食生活に潤いを取り戻してあげよう。

まずは産直サイトのメリットとデメリットを考えてみた。
〇 注文を受けてから収穫するので完熟の食品が翌日届く。
✖ 収穫量に応じて発注が早い順に出荷なのでいつ届くかわからない。
△ 出荷日に送りましたメールが来る。冷蔵庫の在庫調整が難しい。
〇 生産者の顔も名前も見えていて親しみが持てる。
〇 もちろん国産。低農薬がとても多い。
〇 農産物の作り方やこだわりなども説明されていて読むことができる。
✖ 人気の生産者、農作物はなかなか買えない。
〇 訳あり商品があり、正規品より安く購入できる。
△ 正規品はスーパーに並ぶ商品より高価格。質は上質。
✖ 送料が発生するので余計に割高に感じる。送料無料や送料割引もある。
△ 写真を見て注文する為届くまでどんな品物が届くか不安。
〇 注文した生産者との直接メールの場があり質問もできる。
〇 気に入った農産物、生産者をお気に入りに保存管理できる。
〇 完売商品は再出品の際にメールで教えてくれる。

2月に気づき、3月に3つのサイトに登録、しだいに購入が増えていったので、1カ月あまりの経験で気づいたことを〇✖△で書いてみた。
いちばんのデメリットは「買いたい→すぐ食べたい」が難しいことで、せっかちな人は良質高価な商品をそれなりのお店に買いに行くのが手っ取り早いと思う。半面待つことも楽しみと思える急がない人間には産直サイトはぴったりで、苺は1週間経ち忘れた頃に出荷メールが来るので喜びもひとしお、届いて頬ばった完熟苺はでっかくて甘かった。

「注文した人が待つ ⇔ 生産者がベストな状態まで送らない」ということなので届いた時の喜びは倍増する。そして食べた時の美味しさは期待を裏切らない。今待っているのは椎茸だ。濃厚な味らしい。椎茸の濃厚な味ってどんなの? 発送メールが来たので明日には届くだろう。わくわくする。バター炒めにしようか、蒸し物にしようか、スーパーで椎茸を見てもきっとこんなにわくわくはしないだろうに。時間が途中に入ることや遠路遥々やって来ること、これが非日常感を最大限に演出してくれる。

この冬、どんな農産物を買ってきただろうと遡って見てみたら12月にお米と同時にみかんを買っていた。お米は前々から買っていた。それ以外の農作物に関してはみかんが最初だった。それまでみかんはスーパーのオレンジのネットに入った1袋500~800円くらいの商品を買っていた。甘いか酸っぱいかは時に運だった。完熟とか商品にそんな風に完璧を求めていなかったように思う。いつしか「完熟」「朝穫り」という言葉に敏感になってしまった。

12月に買ったみかんは熊本みかんだった。その後熊本レモン、また熊本みかんが数回続きここから品種が広がり始める。スイートスプリング、はっさく、河内晩柑、甘夏、不知火(デコポン)、伊予柑、清見、ネーブルオレンジと続きこの冬の柑橘系は終了予定だ。
コロナ禍、柑橘類はビタミン補給に適している。ビタミンは毎日体内で消費され翌朝のトイレで流出されてしまうので毎日朝か昼にコンスタントに摂取するのが良いそうだ。また免疫力もアップするそうだ。こんなに柑橘を食べた年は無く今年は本当にお世話になった。

4月に入って苺、スーパーだと1パックしか買わないけどお取り寄せだと4パックになる。なので子供世帯にも半分持って行くと孫が喜んでくれる。今注文して待っているのが何年か前に北海道旅行に行った時に見たハスカップ。来るのはジャムのようなコンフィチュールのような製品らしい。ブルーベリーよりさらに栄養価が高いと書かれていたのと、北海道で買いそびれた商品なのでどんな味かも凄く気になっている。味わうのが楽しみな商品だ。

そういえば3月にはフルーツトマトを注文した。これは生産者の直接のサイトで朝に注文、その日に発送翌日には届いた。フルーツトマトというだけあって糖度計が10以上を差している写真が載っていた。甘い西瓜が糖度12くらいじゃなかったかな。野菜売り場で糖度表示をしているフルーツコーナーで見る数字が12だったり13だったり。だからかなりトマトとしては優秀なんだと思う。
色も赤・黄・オレンジ・紫・緑色の5色と珍しいほおずきトマトが入っていた。不思議だったのはいちばん甘く感じたのが緑色のトマトだったこと。酸っぱく見えた緑がいちばん甘いだなんて、何ごとも見た目の印象で判断してはいけない。今の世の中を映しているような出来事だった。

そういえば今月コーンも買った。コーンと言っても乾燥して袋に入ったコーンで実を削いで粒状態で乾燥させてある。1袋がトウモロコシ約2本分だそうで乾燥したまま大匙1杯をお米1合で炊くといい塩梅のトウモロコシご飯が炊きあがる。牛乳と煮てコーンスープにもできるし、丸一日お水に浸しておくとぷっくらした元のコーンの甘い粒に戻る。生のままでも食べられる。
昔は乾燥させた食品は凄く高価だったけど最近は乾燥させる機械が普及して安価に製造できるようになったんだろう。消費者にはとてもありがたいことで利用しないと勿体ない。

まだ買ってはいないんだけど乾燥リンゴや乾燥柿、乾燥ミカンも売っていた。冷凍苺など冷凍フルーツもあった。クール便で届くらしく保存しておきたい人には嬉しい出品だ。夏に苺が食べられる。
私は今年、良いか悪いかわからないけど冷凍庫の奥に赤福を箱ごと入れた。赤福は冬にしかオンライン購入できないので夏前に食べようと思っている。和菓子店で働いていた人に聞いたことがあって、上用饅頭は一度に沢山出ないから冷凍保存して必要分を解凍したりもできるんだという話だった。これを聞いたのは昔々のことだけどきっとできる事は変わってないだろう。今年の夏は伊勢でしか食べられない赤福氷を東京で作るつもりでいる。

ネット購入のサイトにはクチコミも写真もアップされている。みんな料理が上手で盛り付けが上手。写真の撮り方も上手でコメントも楽しい。産直サイトのクチコミ投稿はほっこりするものが多い。が、その他のオンラインショップでは柑橘系やトマトなどで酸っぱい、美味しくない、潰れていた、という苦情を目にすることがままある。あまりにも多く見るのでどうしてだか考えてみた。
スーパーで売っている農産物はまだ青い内に収穫し流通に数日かけ店頭に並んでいることが多い。なのでお店について良い色合いになった時に店頭に出る。味は完熟とはならない。産直の物は潰れているとか皮が弾けているというのは完熟収穫だからこそとも言える。どちらが糖度が高いかというと完熟の方に決まっている。なるべく美味しいものを食べてもらいたいという生産者の良心が裏目に出ていることを可哀そうに思う。

逆に熟れ過ぎを恐れて早めに収穫すると糖度が乗らず酸っぱくなる。この場合は数日常温で置いておくと「追熟」される。日を置くと酸っぱさが消えていき甘さは残るので酸っぱいのが嫌いな人は美味しく感じるようになる。追熟は2~3日、冷蔵庫の野菜室に入れるなら1週間くらいまでが良いそうだ。こういうことを調べずに完璧な状態で届かないと「☆1つ」の厳しいコメントを書く人がいる。切ない。
私はこの冬かなりの種類の柑橘を買ったので種類によっての日持ちや甘さも解ってきた。みかんは恐ろしく種類が多くそれぞれが個性的だ。届いてからのベストを見てあげる。保存もそのまま置きっぱなしにすると空気に触れない底の方から傷んでくる。毎日くるっとみかんの位置や向きを変えてあげればいい。これは介護の時の床ずれを防ぐ方法と同じでみかんが生きているのを実感する。食べる時にもカットの仕方でも食べやすさが変わってくる。
食べ物にも植物としての命があるからいちばん良い状態でありがたく頂きたいものだ。

産直サイトで散財しているように見えるけど買い物に行ってない分無駄遣いは減っている。1週間に1度乳製品など日配食品を買いに行く程度だから日々のお財布が不要になる。来た食料品を小分けして冷凍庫、野菜庫などに振り分け保存する習慣がついた。それに合わせて料理もする。なまくら不摂生になりがちな私の生活が良い方向に向いているように思う。昨日は山形の佐藤錦を予約した。6月に届くそうだ。 1㎏! 楽しみだ!
自粛生活はマンネリ化してくる。今はお野菜を日々チェックしている。楽しさと実益を兼ね備える産直お取り寄せは今年の私のマイブームに既になっている。

トップの写真は農産物お取り寄せに一段深く嵌ったフルーツカラートマト、下の写真はお取り寄せした農産物各種、これからもどんどん我が家にやって来てくれる予定です。

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新玉ねぎは直径10㎝以上でオニオンステーキにもサラダにもできる
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シャリシャリ林檎の粒々が入った林檎農家のりんごバター
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ご飯と炊くと良い香り、そのままかじっても甘くて美味しい
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果実の里「原田農園」から完熟直送、行って食べるかお取り寄せか
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河内晩柑は和製グレープフルーツで甘さとほろ苦さを併せ持つ
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1袋が50g、まだ使ってないけど良いお出汁が出そう
規格内でJAを通った不知火(しらぬい)がデコポン、個別流通だとデコみかん

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