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笑うマトリョーシカ追っかけ考察note2

7月18日

笑うマトリョーシカの第3話が放送されて1週間近くが経っている。この追っかけ考察noteは他の人の視聴感想を見て自分の考えと比べながら書いている。このドラマも私はVIVANTやアンチヒーローのように考察が大いに盛り上がることと思っていた。だけどこのドラマの視聴率は低調で考察はあまり盛り上がっていない。出演者の櫻井翔さんの演技だけが今のところ喝采を受けている。
私も櫻井翔さんのドラマは「ザ・クイズショウ」「謎解きはディナーのあとで」「家族ゲーム」などで好演していたのでこういった裏がありそうな役は向いているんだろうと思う。元々の育ちの良さ、アイドルとして神輿に乗せられた自分を演じていても実は知的、周りには見せずとも本質は賢い。すごく記憶力が良いと何かの番組で知った。それをひけらかさない人間性、このドラマの役柄にはぴったりだ。主役ではないがW主演ともいえそうな重要人物を演じている。

その清家が善人なのか悪なのか、第3話では判らなくなってきた。最初は鈴木が清家を操っているように感じたけど事故に遭った時点で鈴木は白になった。鈴木は清家を学生時代から守る立場だった。
清家から道上の取材を外すと伝えられたが、それはいつも清家の政策担当秘書の坂本を通してだった。佐々木は謎の女と自分の店で話していた。事故に遭った鈴木の病院に来たけど見舞いを装って何かを確認に来たようにも感じる。清家の周りの人すべてが胡散くさく見えるし清家自身もグレーだ。佐々木は清家の後援会長で地元と東京を行ったり来たりしている。道上とすれ違った後の佐々木の振りむき顔に不穏な音楽が重なった。

清家が書いた回想録「悲願」の中に出てくる美恵子は本当は「三好美和子」という名だった。脚本家を目指して香川から上京、映画館で清家に近づいてきて4年の時には藤田(武智の元政策秘書)を通して武智代議士と会っている。美和子はシナリオの為の取材をしたかったんだろうか。
鈴木は清家を守る、美和子は清家を引っ張る、そういう関係が大学時代に築かれていた。美和子は清家を自分の意のまま動かしながら清家をモデルに「最後に笑うマトリョーシカ」という脚本を作りテレビ局のシナリオコンクールに送っている。ただ、このシナリオは作家名が「真中亜里沙」となっている。ただのペンネームなのか、何か特別な理由があるのか。

この回の焦点は謎の女と三好美和子が同一人物かどうかだろう。清家の大学3年と4年の逆転したハヌッセン思想、美和子の影響はどちらに現れていたのだろうか。謎の女が美和子だったとしたら20年以上も清家の政治家への夢を後押しするこの執念はどこから来るのか。清家と今も繋がっているのか。清家に気づかれないままこっそり変えようとしているのか。謎の女は善人なのか、悪なのか!

藤田は清家のことを「いっそ心なんて無いって言った方がいいんだろうか」と道下に話す。会食の際に美和子は「生きた証を残せたなら私たちはパッと散りたい。だから、私が27才までに一郎君を立派な政治家にしてみせます」と言ったそうだ。当時鈴木は美和子に手を焼いていて、藤田は鈴木に別れさせた方が良いと助言した。
武智が不倫、その相手は美和子か?! 武智は政界を引退し29歳の清家に地盤を譲る考えを持っていた。ただそれでは27才という時期に間に合わない。その為に武智は事故に遭ったのか。清家が当選後、藤田は鈴木を介して解任された。それも美和子の差し金だったのか。藤田は道上に「ハヌッセンは今も清家君の近くにいる」と言って部屋に戻っていった。

大学4年、美和子
「血の裏付けと人を惹きつける力のある人間が中身が空っぽのまま存在しているなんて奇跡ですよね。しかもその人が100%私に依存してくれてる。完全に自分色に染められるんです。こんないいもの絶対渡しませんよ。」
鈴木
「清家は君じゃ生かせない」
美和子
「最後に笑うマトリョーシカ」
「ロシアの入れ子人形ですよ。誰が一郎人形のいちばん芯の部分で大笑いをしてられるかという意味を込めたんです。」
この時点ではハヌッセンは美和子だった。これは清家の卒論執筆前だったのか。ならその間に誰と何があったんだろう。鈴木が改心させたんだろうか。

第3話まで見ていて思うことがある。この道上という記者は取材先にまず自分の考えを話し相手の発言を待つ。一般的に取材とは自分の考えを述べず真っ白な状態で相手の頭の中を引き出そうとするものと思っていた。それは誘導という失敗を恐れず情報を得る為の戦略なのか。

初当選後、清家
成し遂げなければならない悲願があると鈴木に語った。
それと、清家は鈴木の意見を尊重するが最後のジャッジは自分に委ねてほしい、藤田を採用しないことにする。

関東テレビ内、「笑うマトリョーシカ」シナリオ
ペンネームは「劉麗蘭」、氏名欄は「真中亜里沙」
住所「群馬県利根郡南方品町細倉1023」 と書かれていた。

料亭、清家が道下に
「今後、連絡は取らないようにします。あなたの為に。」
「前にも言いましたけど、僕のことをしっかり見ていて。」
「僕もあなたを見ていますから。」
この言葉の意味は何なのだろう・・・?

佐々木の店
佐々木が謎の女に「鯛めし」を!
謎の女 「武智も鯛めしが好きだった。」

このドラマは面白い。観ないと勿体無い。
第4話は明日夜10時。予告編はまだ見ていない。

今の時点で怪しく感じる人
佐々木 (清家の同級生で現在後援会長)
坂本  (清家の政策秘書)
謎の女 (美和子なのか、真中なのか)

8月12日

9日第7話まで終わった。ストーリーとしてはとても面白いけどどうも考察ドラマではない気がしてnoteに書き込めずにいた。こちら側が考察する前に話が先へ展開し教えてくれる。起こる事件は多いけど割りとゆっくり確実に。清家は官房長官に昇りつめ、ハヌッセン(陰の黒幕)は清家の母(浩子)としか考えられず。政治家としての優秀さ(適正)が伝わってくる。
気になることは浩子と佐々木の関係性、清家が浩子の傀儡なのか、清家は傀儡の振りをし実際は自分の意思で動いているのかということのみ。清家が鈴木を切ったのは鈴木が大切な友人だから手放し命を守ったとも思える。道上への囁きも道上を守る為の警告や注意喚起にも取れる。ならば最後は清家は浩子と刺し違えるのだろう。

BG株事件も鈴木が調べた中島(自殺)と富樫(行方不明)の調査をきっかけに羽生と諸橋を逮捕に追い込み鈴木や道上の父親の無念を晴らす方向に進むだろう。これは考察ドラマではなく既に最終話の片鱗を見せ共に進もうという制作側の気持ちに思える。原作を読んでいないし原作のまま進むとは限らないけどこんなに事故事件が多発しているのに先の明るさが見える。

正しいか間違っているのか、8月30日が第10話、ドラマは最後まで観続けるが考察の必要性を感じず、このnoteは閉じようと思う。
櫻井翔さんは政治家が似合う。10年後どこに居るのかは気になり続ける。

8月23日 追記

第9話が終わった。このnoteを閉じると言いながらもドラマを観続けているると別の気持ちが入ってくる。考察することを忘れて観ていたけど今日の終わり方だと浩子とは別に重要人物がいるのかもと思えてきた。

佐々木・・・学生時代からの3人組であり政治とはいちばん遠い立場に居ながら清家との関係が密に続いていそうな気がする。
一色(復温学園長)・・・学園卒業生の総理就任という野望。
羽生総理大臣・・・保身の為、政務秘書官の坂本も抱き込んでいる。
美和子・・・まったく現れないのが逆に気になる。(ヘルパー田所か?!)
清家自身・・・虚を演じながらも実はその内に大きな野心を秘めているという考えもアリだと思い始めた。敵を作らない為の無の自分を演じている。

ドラマは10話ではなく11話(9月6日)まで続くようだ。もしかしたら更に13日まで最終話が延びるかもしれない。ハヌッセンは誰だ?! 誰が得する?
論文を送ったのが浩子じゃないなら誰だ?! BG株事件の解明もそんなに簡単にはいかないだろう。実際の政治と同じく一筋縄では終わらない。

8月24日 追記

「海のはじまり」と「笑うマトリョーシカ」のネット記事が出ていてコメント数を見るとこちらのドラマの数がかなり少ない。視聴率の差以上に観ている人の感心度が低いんだろうと思う。たしかに「海のはじまり」は家族関係も複雑でそのつながりに自分を重ねる人がいろんな感想を持つ。逆にこちらのドラマは向こう側で生きる政治家たちのドラマであり自分の生活とは程遠い。それでも以前のVIVANTやアンチヒーローはその後の展開にあれほどたくさんの人が食いつきコメントを寄せていた。ドラマによってこんなに違うだ、と思う。

番組HP、相関図チャートの美和子(亜里沙)のすぐ上に小松政重のヘルパー田所礼子が載っていた。今までいたのかどうか気づかなかったが只のヘルパーだとこんな場所に掲載されているだろうか。本来なら佐々木の店の従業員あたりと同列のはずだ。もしかしたら美和子と田所は同一人物として線で繋がるかもしれない。
話は外れるが清家浩子は60代の設定らしく、高岡早紀さんは実年齢51才、とても設定年齢には見えない。逆に20代の浩子を高岡さんが演じても充分だったように思う。「 JIN‐仁‐ 」の花魁、夕霧役はお見事だった。あれから15年だが、見た目がまったく変わらずいつまでも美しい俳優だ。今回の浩子役でも一瞬歩きつつ胸を押さえるシーンがあった。病いを持ってそう、何かが起こりそうだ。

「笑うマトリョーシカ」の清家を操るハヌッセンは誰か、論文を鈴木家に送ったのは誰か、美和子はどこから現れるのか、浩子はどうして小松と結婚したのか、羽生総理の悪の顔は晒されるのか、清家は福音学園時代に旧友に物を奪われいきなり大声を出し向かっていくシーンがあった。もしかしたら善と悪、静かさと激しさの二面性を持つ性格なのではないか。清家が外国籍の子供たちや首相公選制に拘るのはなぜか、疑問点が改めて見えてきた。

8月31日 追記

第10話が終わった。
小松家のヘルパー田所さんは整形し顔が変わった美和子だった。小松役の人はどこかで聞いた声だと思ったら昔学生ドラマに出ていた堀内正美さん。ほくろの位置で確認できた。和田光沙さんと田辺桃子さん、田所から美和子に変わったシーンでも話し方が一緒で震えた。さすが俳優さんだ。それと美和子を演じる田辺桃子さんはキンプリの人とのドラマを演じていた時と別人のよう。素人眼だが将来が楽しみな演技力に見える。相関図でこのふたりの写真が「同一人物」という文字で繋がれた。

清家のハヌッセンは鈴木でも佐々木でも浩子でもなく、美和子(田所)でもなく羽生総理とほのめかす進み方。浩子が道上に「清家を助けて」と言っていたがもう一段進むともしかしたら清家自身なのかもしれない、と考えた。来週に続く。
次は9月に入りいよいよ最終話。マトリョーシカの中で笑っているのが誰か判明する。視聴率は悪いし考察ドラマにもならなかったけどここに来て面白いドラマになってきた。清家の道上への「僕を見ていて」「僕のブレーンになって」という言葉は不気味だ。

9月6日

今日が最終回だと、この一週間ブラックペアンに嵌りこみすっかり忘れていた。ネット記事もたくさん上がっているけどあまりコメント欄は賑わっていない。ドラマ冒頭タイトルの時に主演の櫻井さんの形をしたイラストが3枚ほど重なって映っているのでマトリョーシカの内側にいるハヌッセンはきっと清家なんだと思っている。
コメント欄では清家二重人格説、鈴木の妻(元ジャーナリスト)説が目立った。鈴木の妻説はその裏に何か整合性のある理由が無いと辻褄が合わない。何の為に清家の秘書に近づいて結婚してまで清家を探ろうとするのかが判らない。

清家がもし二重人格なら自分をコントロールできるわけではなく、これだけ注目される存在になればどこかで誰かが見ているから行動に不自然な部分があってすぐにSNSで拡散されてしまう。思想がおかしいなら上辺は正義の人を装い政治の世界で周りを騙しながらアンチな思想を持った行動をし続けるだろう。そう考えると道上をブレーンにと誘い自分の配下におくことで監視ができ動きも抑えられる。道上はハヌッセンになったように思うが実は逆に操られているんだと思う。
あと30分でドラマが始まる。じっくり、しっかり拝見しよう!

最終話目前でネットのこんな記事を見つけた。
Real Sound 9/5(木) 17:11配信
『笑うマトリョーシカ』に橋本芙美プロデューサーが込めた思い 驚きの最終回を語る(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

あー、これを読んだらもう清家自身でしか考えられない。このドラマは考察できない。次々道案内をしてくれるドラマだ。でも考えさせられるテーマはたっぷり仕込まれている。あと10分あまりで始まる。

23時。終わったー。マトリョーシカは泣いていた。
特別感も無く、よくあるどんでん返しも無く、考察ともほど遠い直球の清家の告白がずっと続いていた。勝手にこちらが考察ドラマだと思ってしまっただけで、このドラマは道上が視聴者をずっと先導していた。
清家は結局自我のめざめが無いまま大人になってしまって、唯一楽しいと思った時期が高校時代だった。同世代の子供たちとの交流すら避けるようにと育てられ、自分自身を見失ったまま総理にまで昇りつめた。その間みんなの羨望と尊敬と信頼と、、、諸々のものを勝ち得ていたはずなのに自覚なく「みくびられる」自分にならないよう周りと戦いながら過ごす毎日だったんだろう。どこまで行っても満たされない淋しい人生のままこのドラマは終わっていた。

今後も道上がジャーナリストとして清家の内側を目に見える形として文章に現わし続けていくしかない。救ってあげて欲しい。
櫻井翔さんは演技が下手だとよく言われているそうだが、このドラマを観ると櫻井さんだからこそできた清家一郎なんだと感じた。アクションなんかしなくていい、政治家、教育者、ジャーナリスト、この辺りの役柄をどんどん突き詰めてなりきってほしい。嵐から二宮、桜井、俳優として好感を持つ。このドラマは櫻井さんの眼の演技が良かった。

少し時間を置いて、
ネットニュースのコメント欄が少し増えてきた。その中でマトリョーシカの人形が5体だったという話が出ていて、清家を操ってきたその時期時期のハヌッセンだとするならば、「母・浩子」「友人・鈴木」「恋人・美和子」「父・和田島」「ジャーナリスト・道上」となるのだろうか。
いや、ちがう。最後の道上はナシ。いちばん内側には中が空っぽの清家自身が居るのだろう。清家はその顔が怒っていると言っていたけど道上には泣いているように見えた。道上はきっと5体重なったマトリョーシカを俯瞰した位置で見下ろしている。これからも清家を観続けると言いドラマが終わったけど、一定の距離を取りつつ、ほどほどの親しさで清家を利用できる道上がこの総理にはいちばん怖い存在かもしれない。

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