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ダンスとは!

最近の私の身近なダンスの話。
6月30日に代々木に行っていて、時間が早かったからそのまま歩いて新宿御苑、まだ陽が高かったから国立競技場へ行ってこようかな、と。そうしたらその前に若い人たちが集まっている大きな体育館が在りそこでダンスの大会が開かれていることが判った。

朝日新聞社CSRより写真転載
東京体育館 (地区予選6月 / 全国大会7月)

https://x.com/asahi_csr/status/1817393433637437586
MISS DANCE DRILL TEAM INTERNATIONAL JAPAN / 全国高等学校ダンスドリル選手権大会 (dancedrilljapan.com)
ダンス衣装を着た若い子たちが外のタイトルボードの前で記念写真を撮っている。若い子っていいなーと元気貰いつつ国立競技場に向かった。家に戻って子供たちにその話をしたら孫もその大会に出ていたらしい。高校に入ってダンスドリルの部活動に参加し初めての大会、6月30日は関東大会でそこで選んでもらって7月27-28日の全国大会にチームは出場、良い経験を得た。

全国大会が終わり孫も団体種目で賞をいただき良かったねと思っていたら前々から予約していたSnow ManのCD発売日が直ぐにやって来ていて「BREAKOUT」のダンス。「君は僕のもの」との両A面だけど「BREAKOUT」の方がタイトルからしてダンス音楽に見える。今回どんなダンスが観られるか楽しみでこちらの初回盤を購入した。初回盤にはDVDが付いていてMVの他、マルチアングルで一人ずつを中心にしたカメラアングルで同じ曲が繰り返されていた。歌唱録音、ダンス、それぞれのメイキングもあり、「君は僕のもの」のイメージフィルムもあり全体で110分も。特典(お守りキーホルダー3体)が付いていて税込1,760円。中高生でも買える価格なので発売3日でミリオン達成らしい。3形態販売、9人それぞれのファンが居てこの低価格、売る側も買う側もwin-winな販売方式だと思う。

Snow Man「BREAKOUT」Dance Practice

Snow Man    You Tube 2024/07/31 人気急上昇中の音楽 #1

DVDの中のダンスは相当な見応えがあった。3分ほどのダンスだけど3分だから踊れるくらいにハードに見える。足が動きっぱなしでほぼ飛んでいる。フォーメーションチェンジも踊りながらだしひらりと位置を変えていく様が綺麗だ。時々ダンスをしている人数が減るのはどうしてかと思っていたけどメイキングを見たらその意味が判った。ウィットに富む構成になっていた。いつもは1日で仕上げるダンスMVを今回は2日かけて作り上げたそうだ。Snow Manを知ったのは2年前の夏でその時は名前も、人数すら知らなかった。動画を観ていても動きが速くカットが変わると一人の人を追い続けられなかった。その後ダンス動画を追い続け今はダンスシルエットでも誰か判るくらいになった。同じ曲を踊っていても各自ダンスイメージが違い結構オリジナリティを出している。揃えるということより個々の良い部分を引き出したダンスにしているように感じている。

かなり前だがメンバーへのインタビューで三世代にSnou Manの名前を知ってもらえるようにと答えているのを聞いた。我が家はかなり前から3世代ファンだ。私の周りのシニア世代にも浸透してきていてこのキーホルダーを持っている人も居た。その人はめめ担でドラマを観ているそうだ。「silent」が凄く良いと勧めてくれた。いつの間にか SMAP、嵐に継ぐ国民的アイドルに伸し上ってしまった。それスノもゴールデンになったし個々の主役ドラマも増えてきた。歌にダンスにバラエティにと進出していく。これからもただのアイドルではない「アーティスト」としてどんどん広く深く活躍の場を作って日本のみならず海外へも羽ばたいてほしい。一生に一回くらい生のライブを観られる機会ができればいいなぁ。

3日でミリオン超えした「BREAKOUT/君は僕のもの(初回盤A)」


話は戻る。
こうしたダンスを演じる人、観る人が増えてきたのはどうしてだろうと考えてみた。思い当たるのは小中学校でダンスが教材に入ってきたことだ。それでその過程を少し調べてみた。検索して出てきたのが「中学校学習指導要領解説 保健体育編」だった。 URL 1234912_009.pdf (mext.go.jp)
この資料の116~131ページが「ダンス」のついての項目になっていた。以下、その資料からの抜粋と気づいたことを書いて行こうと思う。

ダンスとは
□ 「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」 で構成
□ イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコ ミュニケーションを豊かにすることを重視する運動
□ 仲間とともに感じを込 めて踊ったり,イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜び を味わうことのできる運動

小学校での学習(必修)
□ 低学年の「表現リズム遊び」
題材になりきったり,リズム に乗ったりして踊る
□ 中学年及び高学年の「表現運動」
表したい感 じを表現したりリズムや踊りの特徴をとらえたりして踊る

中学校での学習(1・2年必修 / 3年選択)
□ 第1学年及び第2学年では,感じを込めて踊ったりみんなで踊 ったりする楽しさや喜びを味わい,イメージをとらえた表現や踊りを通した交 流ができるようにする
□ ダンスの学習に積極的に取り組み,仲間のよさ を認め合うことなどに意欲をもち,健康や安全に気を配るとともに,ダンスの 特性,踊りの由来と表現の仕方などを理解し,課題に応じた運動の取り組み方 を工夫することができるようにすることが大切

以上が抜粋。

この学習指導要領は2008年3月28日に告示され、改定を経て今の小中校に普及されている。私たちは 体育≒運動 として教育を受けてきた。ダンスと言えば年に一度の運動会のフォークダンスの練習日だけだった。今の子供たちがこんな楽しい授業を平年受けることができるのは昭和世代の私から視ると大きな大きな変化と言える。
「体育」は体を育むと書くけど、その体は心と通じていて身体だけではなく心も育たないと偏った成長になってしまう。道徳も含めて子供たちに健全な成長を導いてほしい。

ダンスは大きく、「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」の3つの形に分類されている。
「創作ダンス」は提示されたテーマに合わせ即興的、変化のある一纏まりの表現なのだそうだ。「フォークダンス」はその国や地域に伝承されてきた踊りであり、日本の民謡や踊りもその分類に属することを初めて知った。私たちはどうして欧米のダンスをフォークダンスだと覚えてしまったんだろう。「現代的なリズムのダンス」は私たちが最もテレビなどで目にする分野だ。ロックやヒップホップのリズムに乗って体幹部(重心部)を中心に全身で自由に弾んで踊るダンス。Snow Manのダンスもこれに当て嵌まるんだと思う。

以下、引用

3 知識,思考・判断

(3) ダンスの特性,踊りの由来と表現の仕方,関連して高まる体力などを 理解し,課題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにする。

○知識
「ダンスの特性」では,ダンスは,仲間とともに感じを込めて踊ったり, イメージをとらえて自己を表現することに楽しさや喜びを味わうことのでき る運動であること,他者とのコミュニケーションを豊かにすることを重視す る身体表現であることを理解できるようにする。また,現在では,様々なダ ンスが世代を超えて世界の人々に親しまれていることを理解できるようにす る。
「踊りの由来」では,踊りは,民族ごとの生活習慣や心情が反映されてい ることや,様々な文化の影響を受け発展してきたことなどを理解できるよう にする。
「表現の仕方」では,表したいイメージをひと流れの動きにして表現する, 伝承されてきた踊りの特徴をとらえて踊る,軽快なリズムに乗って全身で弾 みながら自由に踊るなどの身体を使った表現の仕方があることを理解できる ようにする。
「関連して高まる体力」では,ダンスはリズミカルな全身運動であること から,その動きに関連した体力が高まることを理解できるようにする。例え ば,ダンスを継続することで,柔軟性,平衡性,筋持久力などがその動きに 関連して高められることを理解できるようにする。

○思考・判断 「課題に応じた運動の取り組み方を工夫」するとは,活動の仕方,組み合 わせ方,安全上の留意点などの学習した内容を,学習場面に適用したり,応 用したりすることを示している。第1学年及び第2学年では,基礎的な知識 や技能を活用して,学習課題への取り組み方を工夫できるようにする。
<例示> ・自分の興味や関心に合ったテーマや踊りを設定すること。 ・課題に応じた練習方法を選ぶこと。 ・発表の場面で,仲間のよい動きや表現などを指摘すること。 ・学習した安全上の留意点を仲間と学習する場面に当てはめること。

[第3学年]
第1学年及び第2学年の「イメージをとらえた表現や踊りを通した交流がで きるようにする」ことをねらいとした学習を受け,第3学年では,「感じを込 めて踊ったり,みんなで自由に踊ったりする楽しさや喜びを味わい,イメージ を深めた表現や踊りを通した交流や発表ができるようにする」ことを学習のね らいとしている。したがって,ダンスの学習に自主的に取り組み,仲間との違-122 いや互いのよさを認め合うことなどに意欲をもち,健康や安全を確保するとと もに,ダンスの名称や用語,踊りの特徴や表現の仕方などを理解し,自己の課 題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにする。

ダンスはスポーツと同じで身体を動かすことでストレスの発散ができる。技術に関して頭で考えそれを行動に移すことも必要だ。またソロダンスでない限り周りの人とのバランスや協調性が求められる。そう考えると部活動として中高生の間に広まってきたのは教育の面でも狙い通りだし、ダンスを学校以外の教室で習う生徒たちも増えた。時間を費やし好きなダンスを通して切磋琢磨する子供たちは健全に育っている。

ブレイキン | パリ2024オリンピック (olympics.com)

開催中のオリンピックの中にも今回「ブレイキン」という種目が入った。パリオリンピックのサイトにもブレイキンについての説明が書かれている。

ブレイキンは、都会的なスタイルのダンスとして、1970年代にアメリカ合衆国で流行。ヒップホップカルチャーをルーツに、ニューヨーク市ブロンクスのブロックパーティ(通りなどで行われる野外パーティ)で誕生した。アクロバティックな動きと独特のフットワークが特徴的で、場を演出するDJとMCの役割も大きい。
国際競技が1990年代に世界中で開催され、ブレイキンは、ヒップホップ界のみならず幅広く一般に広まった。
ブレイキンは、2018年、ブエノスアイレス(アルゼンチン)で開催されたユースオリンピック夏季競技大会でオリンピックデビューを果たす。その時の大きな盛り上がりと成功が評価され、新しい競技としてパリ2024において実施されることとなった。

ルールの概要
パリ2024でのブレイキンでは男女各1種目が開催され、16名のBボーイ(男子)と16名のBガール(女子)がそれぞれ1対1で対戦する。選手は、6歩などのフットワーク、ウィンドミルなどのパワームーブ、フリーズなどの要素を巧みに組み合わせて演技を行うが、DJの流す曲のリズムやビートに即興で動きを合わせて個性あふれる演技をしなければならない。史上初となるオリンピックメダルをかけた熱いバトルに注目が集まる。

ブレイキンは 8月9~10日までの2日間。日本テレビ系列で放映。ブレイキンという初めての種目で最初に金メダルを手にするのはどの国の誰なんだろう。ダンスが生活の一部になっている人たちの注目が集まる。
「ブレイキン」と「ブレイクダンス」は似て非なるものなんだろうか?
これも気になって調べてみたら、実は同じものであることが判った。正式な名称は「ブレイキン(BREAKIN')」の方でブレイクダンスは実は映画から来た和製英語だった。1984年に後悔されたアメリカ映画が日本で公開される時に「ブレイクダンス」というタイトルに変わりその名称が広まったらしい。

ブレイクダンスの人気で秋には新たな映画の公開が予定されている。
「ザ・ブレイキン」2024年9月13日公開。
映画『ザ・ブレイキン』公式サイト (rakuten-ipcontent.com)

各局の歌番組もダンス音楽が主流だし当分この流行りは続くんだろうと思う。昔と違って最近の子供はリズム感も音感も発達している。体格も良くなりオリンピックでも欧米の選手と互角に戦える選手が増えてきた。私のような古い人間は時代の進み方に驚き子供たちのこの先を頼もしく思っている。

(タイトルイラストお借りしました! Photo bymania_note 🙇)










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