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秋田のお酒「高清水」

9月に秋田に行った時に1軒の酒屋さんにお邪魔してきた。その際にたくさん写真を撮らせてもらったのにそのままになっていたのを思い出した。2か月遅れになってしまったけど note に纏めてみたいと思う。

今回伺ったのは秋田県秋田市川元むつみ町に在る秋田酒類製造。
出逢いのきっかけは秋田の「お菓子のにこり」さんだった。昨年のACMFの際に初めて秋田市八橋のお店に行った時にレジカウンターの前の椅子に座っていたのが夏井さんだった。その時にはごあいさつ程度だったけど今年のACMFでまたお会いし「高清水」というお酒の話を聞かせてもらった。
私は元々お酒が苦手で10代の頃無理やり勧められむせてそれっきり喉を通していない。あの時の喉の焼けるような熱さは今も覚えていて、おつきあいでもビールが限界、ライブハウスではカシスオレンジのアルコール少なめをカウンターでお願いしている。それゆえ伝統あるお酒と聞いても銘柄すら聞いたことが無く話に乗れない申し訳ない気持ちだ。にこりさんはお酒が強いみたいなので話が合うんだろう。そういえば秋田の人ってお酒に強い人が多い気がする。

「高清水」は東京のデパートにも置かれているそうだ。銘酒だと聞いていたのでちょっと検索を入れてみたらフェイスブックが見つかった。

Facebook 高清水 タイミングよく11月10日のおめでたい投稿。
【東北清酒鑑評会 最優秀賞受賞!!】

「令和5年の東北清酒鑑評会」の結果が発表されました。御所野蔵が吟醸酒の部で「最優秀賞」に輝く快挙を達成しました!さらに、御所野蔵は純米酒の部で優等賞を獲得し、本社蔵も吟醸酒の部で優等賞を受賞しました。この素晴らしい成果に、造り手はもちろん社内全体が大いに喜んでいます!先日の秋田県清酒品評会での「知事賞首席」に続く素晴らしい成績です。

表彰式は仙人蔵で行われ、清水仙台国税局長からの祝辞をいただけるのも最優秀賞ならではの光栄です。この喜びを糧として、これからもお客様に喜んでいただけるお酒を目指してまいります。

伺っていたとおりの銘酒で表彰状を持つ授賞式での写真が掲載されている。

御所野蔵が吟醸酒の部で「最優秀賞」

東京に帰る日、チェックアウトは11時、帰りの飛行機は夕方、この時間を有効に使わねば! 「せっかくだから午前に酒造場に行ってみよう!」といつものように思いつきの行動が始まった。HPには予約案内のページが有ったけど当日なのでぶっつけしかできない。
予約もせずにホテルで自転車を借り突撃訪問することにした。ホテルでもらった地図を頼りにペダルを漕ぐ。秋田市は思ったより広かったし近くまで行って「高清水」という屋上看板が掲げられているのになかなか辿り着けなかった。迷わなかったら15分くらいで着きそうだったけど迷ったので30分くらいかかった。夏井さんが居なかったら自転車で市内観光していればいいかなとも思ってたけど行く道から市内見学に。

夏井さんは私と同年代くらいの男性でFBで【夏井の今宵ちどりある記】なる連載物を書いていて10月6日にvol.144がアップされていた。

【夏井の 今宵ちどりある記 vol.144】

前から行きたいと思っていたお店に、ようやく足を運ぶことができました。仲間うちでおいしい、オシャレ、店主の人柄が魅力的と話題になっていた佐久さん(秋田市泉南3-16-15)です。

住宅街の中にある、油断すると見過ごしてしまいそうな外観のお店は、隠れ家という表現がぴったり。隅々まで手入れが行き届いた店内は居心地が良く、料理が運ばれて来る前から私、熱燗でほろ酔い夢気分になってしまいました。

地のもの、旬のものをはじめとした伝統食のエッセンスを取り入れた料理は、評判どおりレベチのお味で、ため息が出るほど。うつわ、盛り付け、店主の丁寧な説明も素敵でしたよ。

私、もうずーーーっと佐久さんに隠れていたいです(笑)

この方が夏井さんです!

見るからに善い人っぽい。酒造場で何をする人か良く解ってないけどいただいた名刺では営業本部となっていた。今のところ広報担当のようだけどそこはかとなく感じる貫禄、実はもっと偉い人なのかもしれない。
酒造場に着いて自転車を停めて従業員の方に事務所がどこか聞いてやっと入口に辿り着く。酒蔵だけに場内も結構広かった。

事務所に入って夏井さんの話をしたら電話で呼び出してくださった。夏井さんもお仕事でいつも事務所に居るわけではないだろうし朝イチとしても会えたことがラッキーだと思う。
事務所に着いたのが10:00で、酒造見学は平日10:30~ / 13:30~ (所要時間約45分)とのことだが私は11時までにチェックアウトでホテルに戻らないといけなく諦めようとしていたら夏井さんの計らいでダイジェスト的な見学をマンツーマンでしていただけることになった。感謝!

せっかくなので写真を撮って note にアップさせていただくことに。

蔵の入り口、上にぶら下がっているのが酒屋さんの目印「杉玉」

蔵に入って次の写真の右側に見える階段を上がると展示室があり、
酒蔵始まって以降の道具や飾り物が展示されいてる。

お酒に貼られているラベル
階段を上がった先、正面の部屋には
上の写真の右手
上の写真の左手
上の写真の左手、手前

部屋の隣の次に進む通路には酒蔵の資料が並んでいて「高清水」のイメージキャラクターが岡江久美子さんだった。調べたら岡江さんは19才から約20年の長きに渡りこのお酒のCMキャラクターを務めていたことが判った。

通路には昔からの資料が並んでいる
「高清水」の過去のイメージキャラクターに岡江久美子さん

階段で下に降りる所にあった高清水の製造画図に歴史を感じる。階段上の廊下からは醸造時期ならその過程が見られるとのことだった。行ったのがACMF時の9月半ばだったので、今行くと全工程を見学できるんだと思う。

清酒「高清水の出来るまで」
被せものがされた醸造道具、冬場はここもガラス越しに見学できる
積まれた樽が見学者をお見送り

階段を降りて出口に、最初に入った事務所に戻った。奥には販売品も置かれている。甘酒や酒粕はあるのか聞いたけどお酒を造っている時期だけの販売とのことだった。オンラインショップもありお酒以外にも食品や化粧品が売られている。食品は一部休止中だけど販売期間になれば買うことができる。
高清水 ネットショップ – 日本酒 梅酒 リキュール販売 (takashimizu-shop.com)

ここに入ってまず目に飛び込むのが試飲MENUだった。飲ん兵衛さんにはたまらない嬉しいサービスで、気になる清酒をちょっとテイストすることができ、気に入ったら買って帰ることも可能だ。下のMENUは9月なので今はまた違う銘柄が書かれているのかも。季節ごとに行くとどんな銘柄? っていう楽しみも味わえる。

9月の銘酒 下のカップで飲めます
9月はこの銘柄をテイストできました
飲みたい銘柄のボタンを押します
夏井さんはお酒が似合う
今回案内して下さった方、文字通りの秋田美人でした

今回案内して下さった方は普段は本来なら45分、多い時は数十名を相手に酒蔵の案内をして下さっているそうだ。私は今回は20分程度のダイジェスト見学で終えてしまったのでできれば次回は他の見学者と一緒にきちんと全編の説明を受けてみたいと思う。その時の為に。
▼酒蔵見学案内
蔵の紹介 | 秋田の地酒 – 高清水 – (takashimizu.co.jp)

ACMFで行った秋田の「高清水」の酒造場、実はここの杜氏は横手市から来ている人が多いのだそうだ。ご興味ある人は「山内 杜氏」という言葉で検索してみてほしい。山内地区は高橋優さんのふるさとで昔から杜氏という仕事と所縁の深い地だったらしい。高橋優さんもそういえばお酒が強そうなイメージがある。
秋田の杜氏の秘密│秋田の酒大百科│秋田県酒造協同組合 (osake.or.jp)

帰る時に夏井さんから来てくれてありがとう、これ使ってみてねと化粧品をいただいてきた。東京に帰って開けたら試供品ではなく商品が入っていた。

発酵クレンジング、一般のクレンジングほどねっとり感は無い
2ヶ月で半分くらい減った、スプーンがカチッと収まるのが好き
高清水の純米酒(コメ発酵液)と酒粕(酒粕エキス)を配合

フェイスマスクも1枚入っていて早速使ってみた。美容液がたっぷり過ぎて顔の他手足もすべすべになった。米ぬかを使った化粧品を以前つかったことがあるけど発酵液や酒粕エキスというのが酒蔵ならではで他と違う部分だと思う。お酒を飲めない私の肌に合うんだろうかと心配だったけど案外馴染みがよく使い続けることができている。
なら化粧水も使ってみようとオンラインで注文してみた。数日で届き化粧水と乳液を使っている。化粧水の裏にはジュンサイ葉エキス配合と書かれていてこれも秋田らしさがある。乳液の方はヨーロッパキイチゴ種子油配合。
どちらもプッシュ式で出しすぎることが無い。寒くなってきたのでしっとり感が嬉しい。高清水化粧品オンラインは税込み3,300円以上で送料無料。化粧水と乳液をセット注文すると送料無料になった。

アミノ酸がたっぷり含まれた高清水の純米酒(コメ発酵液)配合

▼化粧品のオンラインショップ
高清水化粧品 (takashimizucosme.com)

約40分の短時間滞在でまた地図を見て駅近辺のホテルに向かう。自転車を返してチェックアウトし荷物を預けたまま徒歩で街ブラをしてきた。昨年できたミルハスの中は秋田の木材で作った椅子や階段、ホール前の横壁まで木柄で傍に居た施設の方の話も伺ってきた。その時のX(旧twitter)も貼っておこう。

木材って本当に心地よい。年を取るにつれ味わいが沁みてくる。Twitterにも「設計は群馬に在る佐藤総合計画という会社だそうで、高崎芸術劇場などもそうだと教えていただきました。」と書いたけど、こういう話って地元の人からしか知り得ない情報で、こうして少しだけど私の知識が増えていく。
県立美術館にある「秋田の行事」のバックヤードもにこりさんに聞けたことでより深く観ることができた。にこりさんの奥さんは秋田の生き字引みたいな人で説明もすごく上手で解りやすい。たった二度しか行ってないけどいつも店舗にお客さんが集まる秘密のひとつかもしれない。

秋田で買った物や戴いた物が沢山で、ホテルから宅配で送り翌日家のテーブルに並んだ。もちろん自分でも食べるけど子供たちや他の人たちにもお土産として食べてもらっていた。その後、なまはげのおくりものが(美味しい方で)思ってたのと違ったとか、なかなか買えないので賞味期限ぎりぎりまで飾っておいてやっと食べれたとか、何週間か経ってから報告が来て面白い。私は山内の道の駅で買ってきた「ひとくちくるみゆべし」が福島で買うゆべしとはちょっと違って面白く美味しかった。
ACMFの空箱は昨年のと一緒に飾っている。にこりさんは来年どこでやるんだろう、遠いと行けるんだろうか、と心配していた。でも人気のBOXなので頑張ってまた出品してほしい。毎回完売でみんなが楽しみにしている。手が足りなかったら手伝いにでも行きたい気持ちになっている。

今年は横手焼きそばを電車に乗って山内まで食べに行ったのにみんなが先に注文して品切れになってしまったり、比内地鶏丼を食べに行ったお店で比内地鶏が仕入れられないとのことで普通の親子丼になったり、初日に西武の地下の稲庭うどんのお店があまりに美味しかったので最終日にもう一度食べに行ったのに空港バスの時間に30分足りなくて食べられなかったり、心残りなことも多かった。突然の大雨にも遭ったし月曜は秋田市関係のスポットが休業だったり、色々アクシデントも起こったけど楽しい5泊6日だった。
来年も行けるのかなー、行けたらいいなー。お金と時間と体力が揃えば。

東京でデパートに行ったら「高清水」を探してみよう。滅多に行かないお酒の売り場なので見つけるのに時間がかかるかも。
最後に秋田酒類製造の夏井さん、案内して下さった女性の方、突然の訪問にご対応くださりありがとうございました。お世話をお掛けしました。🙇

もうひとつ、
現在買える最高のお酒がこちらのようです!
» 現代の名工 受賞記念酒 杜氏加藤均|高清水 ネットショップ – 日本酒 梅酒 リキュール販売 (takashimizu-shop.com)
お酒の味がわかる方に、どうぞ。


ps
2022年9月の秋田旅はこちらです。
ACMF、横手、千秋公園、なまはげ館などなど。
▼noteマガジン
秋田はきっといい日になる|すぎもとかよこ|note

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