見出し画像

仏花

お盆を経てお花を片づけた。
いつからだろう、切り花に罪悪感を感じ始めたのは。
直に、飾ることもできず捨てることもできない時が来て悩む。

子供の頃は白爪草をちぎって花の冠をみんなが作っていた。
四つ葉のクローバーを探して栞にしていた。
道端の花を持って帰り瓶にお水を入れて飾ってみたりしていた。

いつからだろう、道に咲く花はそこに咲くのがいちばんと。
誰かから聞いたのか、そう思えるようになった。
地面に逞しく生えた草花はそこに生きてる時がいちばん美しい。

経済活動の為にお店に飾られて
個人の美の為に誰かの家に持ち帰られ、生温かい水に生気を失い、
どんなに手を加えても早くに萎びていく。

あー、綺麗だ! のその場の一言のために。
そう思いながらお盆にまたお花を買ってしまった。
お花を片づけたあとに残ったのは空の花瓶と後悔だった。

それでも必要な切り花には、
□ 部屋を涼しく
□ お水をまめに交換、お水を清潔に
□ お花の栄養剤 、微量の消毒液でも
□ 交換時に少しずつ茎を短く
□ 交換時に茎にぬめりを取ってあげる

私のいちばんは、都度茎を手で洗ってあげることかなと思う。
花は生き物、人間と同じように。

追記
12月12日
夏の暑さに負けて傷んで枯れていく花をどうすれば良いか思い悩んだ末ずっと買わないことにしていた。11月に入って気温も下がり「ハナノヒ」というお花のサブスクがあることを知りまた花を買いだした。

渋谷ヒカリエB3に在る日比谷花壇という花屋さんで 1か月に6回好きな日に一輪の花を選んで持ち帰る。貰った日に花瓶に足して写真を撮ってXにアップする、そんなことが日常になった。

近くの人に差し上げる為に行った花屋さんで一緒に買った自分用の花から始まった。その花は10日以上も綺麗に咲いててくれたからまた飾ってみようと思えて。そんな時にサブスクというシステムがあることを知った。そういえば昔にボランティアさんと話してて聞いた憶えがあった。何か始めるきっかけって実はこんな簡単なものだ。花瓶と書いたけど実はまだ天然ジュースの瓶。

花は生き物、弱ってきたら別瓶に一輪で生けてあげると甦る確率が高い。集団でいるとそのまま枯れてしまう花も一輪挿しでお水を替えると活気を取り戻し始める。元気な花はリビング、リハビリ中のは洗面所に置いているのが良いのかもしれない。湿度の関係かも。

上の花のポスト(11/22)をクリックすると写真が返信欄で連なっている。傷んで抜けていく花、新たに加わる花、その組み合わせで全体の色や表情が変わっていくのが興味深い。花たち、ありがとう。


・・・ Photo bynkhku さんのお写真をお借りしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?