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工場直売vol.4(究極の形態)

何故、工場で直売をするようになったか。

究極の販売形態を考えると、、、。作っているところ(工場)へお客様にお越しいただくのが究極では???と前々から思っていたからだ。

まず、出来立て、作り立ての商品を提供できる。これは配達では実現することはない。食べ物は作った瞬間からだんだんと味が落ちていくといっても良い。お客様に工場へお越しいただくことで一番良い状態の商品、一番おいしい状態の商品が提供できる。

これまでの販売形態を考えると工場で生産した商品をお客様のところへ納品するのが当たり前。この「当たり前」に疑問を持つことも必要かと。弊社では現在もこれまで通り、お客様のところに商品を納品させていただく形態を大切にしている。しかし、やるからには同時に「究極の形」を追求していく事が重要だ。

工場直売方式は経営的な面から言うと資金回収のスピードが「最速」の形態になる。商品と引き換えにお客様には現金のお支払いをしていただけるからだ。

卸売りの形態は商習慣として「月末締めの翌月末払い」などの支払いサイトが取引先毎に決まっており、実際に商品を製造してから入金までかなりの時間を要する。スーパーマーケットや問屋業者などもそれぞれの経営を安定させるために支払いサイトを見直し、これまでより長く設定する企業も出てきた。これでは生産者、メーカーとしては経営が苦しくなる一方だ。

対して、鶏卵問屋というのは支払いに追われるスピードが早い…。弊社も創業から主の営業形態として取り組んできた鶏卵卸売業者としての機能を持っている。現在でも一部、生産者や仲介の問屋から鶏卵の仕入れをして販売している。この仕入れた鶏卵の支払いサイトは「15日締めの当月末払い」「月末締めの翌月15日払い」と尋常ではないスピードで支払いをしなければならない。昔はもっと支払いが早かったが...。

要は「販売から入金」までのサイクルと「仕入から支払い」までのサイクルが理解に苦しむくらい乖離しているのだ。

昔の「卵が儲かる」時代にはこれくらい支払いサイクルに乖離があっても難なくやれていたことが現在はかなりの重荷になっている。

工場直売は鶏卵業界の苦しい状況を打開する「究極の形態」になり得る可能性を秘めている。

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