AIに魂は存在するか

とても興味深い記事があったので抜粋。
「自分の死後、行動履歴やSNSへの投稿を基に、AIやCGで自分自身を復活（または再現）させられることに約63％が反対――こんな調査結果を、デザインスタジオのWhatever（東京都港区）が公開している。」


理由の上位から
「本人の意思が確認できない中で「復活」させるべきではない」
「倫理的にタブーだと感じる」
「復活ができると、生きることへのありがたみが減ってしまう」
「死んだ後にまで、働きたくない」
「宗教上の理由」
となっています。

設問の仕方に偏りがあるような気がしますが、自分のAIを「復活」だと認識することに驚きました。
例えば、あなたのAIが目の前にあるとします。反応の仕方や言動、表情の作り方まで完璧にあなたそっくりです。さてあなたはどちらですか？
つまりこれは「魂はどこにあるか」という哲学的な問いでもあります。
あなたが死んでしまった後であなたのAIはあなたの代わりになり得ますか？
そうはならないでしょう。あなたの死はあなた自身にしか訪れません。あなたのAIはあなたの死を体験できません。もちろんあなたの死を完璧にコピーして追体験することは可能ですが。
なので「生のありがたみが薄れる」なんてあり得ません。あなたの生はこの世界でただ一人、あなたしか体験できないからです。

このアンケートの回答者の年代やカテゴリが不明ですが、今後人工知能が完成するとして、果たして人々の思想や人間観、世界観にどのような影響が出るのか、怖くもあり楽しみでもあります。