はじめに
2018年の5月、北朝鮮へと行ってまいりました。
1995年に初めて訪朝してから6回目になります。
「なんでそんなに?!」
はい、多くの方がまずそう思いますよね。
なんでだろ。自分でもよくわかりません(笑)
もちろん
「みんなが行かないところへ行く」という
野次馬的な気持ちや妙な達成感があるのも事実です。
ただ、なんでしょう。ずっと興味が尽きないというか。
ひょんなきっかけから初めて訪朝した1995年、
5日間の日程でしたが当然ガチガチのパッケージ旅行。
おまけに前後1日ずつはほとんど移動日。
都合3日間しか観光できなかったんですが
毎日忙しくあちこち連れて回られる中でも
北朝鮮のことなどろくに知らない26歳の私には
見るもの聞くものすべてが新鮮で刺激的でした。
やたらデカくて立派な建造物、
広告や看板がない独特の街並み、
日本ではもう見かけないようなタイプの自動車、
予想外に口に合う現地の食事、
思いのほかカワイイ女子高生w…
滞在中はこれでもかと写真を撮りまくり
(当時はフィルムカメラだったので枚数限られますが)
あれやこれやとお土産も買い込んではみたものの
まだまだもっとゆっくり見たい、知りたい、という
純粋な好奇心が帰国後もむくむくと膨らみ続けました。
その後もこの好奇心はしぼむことなく
誰かの訪朝の機会を見つけては便乗したり
自分で北朝鮮旅行を手配する代理店を探し出したり。
コツ(?)をつかんでくるとそのうちに
基本は往復飛行機のところ列車で国境越えたいとか
定番の観光地以外にも行ってみたいとか
次々とマニアックな希望が湧くようになり
またそれがいくつか叶うようになってきました。
そして自分なりにもいろいろ調べるようになって
北朝鮮のことでわかることも増えてきます。
そうなるとまた面白い(苦笑)。
「ちょっと見せ💛の魔法」についついかけられて
次はもう少し、さらにもう少し、と
どんどんと沼にはまって回数を重ねてきたわけです。
訪朝回数で言えば上には上があって
中には数十回という方が何人もおられますので
私の「6回」などまだまだではありますが
それでもまぁ大多数の人よりは経験値が高いかと。
そういうこともあって、今回2018年の
中国から鉄道で出入国というマニア旅について
ほそぼそと自分のブログに綴っていたものが
意外に周囲から好評を得ましたので
けっこう皆さん興味あるのかなと思い
いま流行りの「note」で
あらためてまとめなおしてみることにしました。
今回の旅でいちばんの関心は一般の人々の暮らしです。
日本でいま「北朝鮮」と聞けば
独裁に貧困、粛清などなど
ネガティブイメージのオンパレードですが
かの地で市民の皆さんはどんなふうに暮らしているのか。
もちろんふらりと訪れた外国人が
容易にその内情を垣間見られるものではないのですが
現地滞在中はできるだけそういう目線で過ごしました。
そうするとやっぱり少しは見えてくるものもあります。
そもそもまだ日本ではあまり知られていない「北朝鮮」。
これを読んでくださる方々は良いにせよ悪いにせよ
おそらく何らかの興味を持っておられるのだと思います。
そうした皆さまの関心や疑問に
少しでもお応えできるのであれば幸いです。
…と言っても
ジャーナリストでも研究者でもない
ただのマニアックなおっちゃんが書いた記事。
決して立派なレポートなどではありません。
多少は読みやすくしなければと
できるだけ写真を多く使うようにしましたので
そんなに肩ひじ張らないで
「へぇ」「ほぉ」という程度で
どうかお気楽に眺めてくださいね。
私はここで北朝鮮を特別に擁護するつもりも
取り立てて批判するつもりもありません。
ただ単純に「外国」へ行った旅行者が
現地で見聞きしたこと、感じたことや思ったことを
そのまま素直に書き綴ったあくまでも「旅行記」です。
この記事を読んでどう考えられるのかは
読んでくださった皆さまにお任せします。
たぶんけっこうなボリュームになるので
ゆっくり、ぼちぼちと更新していきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
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