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24時間、オーガニックでやってます!

歌舞伎町フードホールの品の無さに辟易し、ほうほうの体で逃げ出して「お通」に来ました。

宮崎に本店のある雑炊専門店。
これがなんとも不思議な店で、24時間営業にして無化調、無添加、オーガニックな料理を出す店。

雑炊以外にも鶏の黒焼きやチキン南蛮と酒のお供によき料理が揃っているから、夜は居酒屋みたいなムードにもなる。
朝早い時間にいくと徹夜明けのホスト、キャバクラ嬢が食事をしてたりもする。不健康な生活をする人が健康的な料理を食べる景色がなんともたのしい、歌舞伎町ならでは店。
ボクは好き。

今日も昼から酒を飲み飲み〆に雑炊っておにぃさんたちがいらっしゃる。

雑炊の種類は豊富でニラ、ネギ、梅にワサビとライトなものから、にんにく、豚肉、明太子とヘビーなものまで具材、トッピングが揃ってる。スープも出汁にカレーにクリームと多彩でたのしい。
ボクのオキニイリはサバ雑炊にワサビトッピング。友人はクリームトマトに明太子。

待ってる間に「みそキュウリ」。

いわゆるもろきゅうみたいな料理。
けれど味噌が気が利いている。
甘い麦味噌と甘辛味に炒めた鶏ひき肉を混ぜて昆布の上にのっけて、天火で炙ってこんがり焼いてる。

香りがおいしく、ほつほつひき肉が奥歯を叩く感じもたのしい。タナカくんはこの店を肴に焼酎を飲むのが好きだったなぁ…、って思い出します。
しかも出汁をとったあとの昆布の上にのせて炙っているのがまた粋で、昆布のうま味が味噌にうつってコクや風味になっている。

さて雑炊。柄付きの鉄鍋でやってくる。

出汁にクリームを混ぜて煮立てたスープに生の串切りトマト。ピュレ状にした明太子をくわえて水菜が彩り添える。
クラムチャウダーみたいな味や香りがするのね。トマトの酸味がクリームの重さをスッキリさせてくれ、十六穀米が口の中で転がる感じがなんとも旨い。サラサラなのに味わい濃厚。リゾットのようでリゾットじゃなくあくまで雑炊というのがたのしい。オモシロイ。

サバ雑炊には焼いたサバ。ほぐしてたっぷり。よくかき混ぜた卵を流してとじてある。和風の出汁にサバの味わい、卵のうま味。

ワサビをたっぷりまぜて食べると香りや後味がスッキリとして、体にいいものでお腹を満たしたって感じがうれしい。オキニイリ。


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