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昔住んでた部屋を訪ねて歩く午後

明後日がタナカくんの3年目の命日。
それでか気持ちがザワザワしてて体がふわふわした感じ。
タナカくんと出会う前のボクのことを思い出せば、気持ちがちょっと楽になるかなぁ…、って思って笹塚駅からテクリテクリと歩いてかつて住んでた部屋までやってきてみた。

20代の後半から3年ほど住んだ部屋。

小さいながらもテラスとキッチンが大きな部屋で、夏にはテラスで日焼けしながら「ガラスの仮面」や「エースをねらえ」の単行本を読んだ。
料理もたくさん作って、好きなものだけに囲まれてひとり暮らしを満喫してた。
住みはじめた頃はそれほど収入も多くなく、つましい生活だったけど、がんばってオーブン付きの台所がある部屋に住むんだってがんばった。

がんばれば手に届く夢がボクの夢のすべてだったシアワセな時代です。

ここに住んでた間、ふたりの人と付き合った。
そして不思議なことに…。
あるいは不気味なことにといえばいいでしょうか…、そのふたりとも別れて半年ほどで亡くなった。
ひとりは交通事故で。
もうひとりは脳内出血で頭を開いた状態でこときれた。

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