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目の前で仕上がるカフェオレ

トリコロールでのんびりします。

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見事な洋館。古いだけでなく手入れがしっかり行き届き、お店の外も中もピカピカ。
入り口が回転ドアというのがボクは大好きで、その回転ドアの真正面の席が2人のオキニイリ。

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銀座で待ち合わせのときによく使ったお店で大抵、このテーブルに座って待った。回転扉が動くたび入り口の方を見たくなるんだけど待ち遠しい気持ちを見せるのが悔しくて、ちらっと見てはすぐに目線をそらしてた。
早目に来るのはいつもボク。彼は時間に自由な人で大抵遅れてやってくる。待つ時間すらシアワセだった…、って思い出してはニッコリします。
今日のBGMはドビュッシーの子供の領分。グラドゥス・アド・パルナッスム博士から象の子守歌に変わったところ。のんびりとした曲調とゆっくりのっそり歩いているようなリズムがタナカくんを思い出させて聞き惚れる。

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アイスカフェオレを注文します。
氷をギッシリ詰めたグラスを用意してコーヒーとミルクを入れたポットを傾けグラスの中で冷たいカフェオレが出来上がる。
なんとも優雅な仕事にウットリ。
ポットからほとばしり出る瞬間のコーヒーの香りがゆっくり収まってグラスの中に軽く泡立つカフェオレが出来上がっていく。

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上から覗くと氷に大きな穴が開いてる。
そこに熱々のコーヒーが注がれ穴を開けたんでしょう。コーヒーの香りや風味は鮮やかですっきりとした後口がたのしい飲み物。オゴチソウ。

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グラスの氷の写真を撮ってたら、もう一回注ぎましょうか…、キレイに写真を撮っていただけそうだからってお店の人がニコニコしてる。この世の中にはこんなに親切が溢れてるって思ってボクもほほ笑んだ。


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