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甘美なるラザニア

先日、北青山で見つけたカフェパスクッチ。麹町のお店もいいお店ですよ…、って教えてもらって気になっていた。

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最寄り駅は半蔵門。そう言えば神保町から地下鉄で一本、2駅じゃないかと思って来てみた。国立劇場のほど近く。オフィスビルの建ち並ぶエリアの一角。ビルの一階というロケーション。

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カウンターで前払い。着席して待ち、料理は出来たてが運ばれてくる。カジュアルな雰囲気ではあるけれど厨房は充実しているようで、パスタにパニーニ、ラザニアと料理メニューが多彩に揃う。
ラザニアをたのんでみました。
サラダかスープ。食後の飲み物がついて1600円。
レストランなら当たり前の値段設定。前払いではあるけれど、ここはあくまでイタリア料理のレストランということなのでありましょう。スープを選び、アイスコーヒーをお供にもらってひと揃え。

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さてスープ。
ちりめんキャベツとパンチェッタ。
豆、根菜と一緒にコトコト煮込んでオリーブオイルで乳化させたぽってりとしたのどごしで、これがおいしい。
野菜の軽い苦味が旨味をキリッとひきしめ、香りも鮮やか。
野菜を飲んでるって感じがするのにウットリします。
一緒に添えられたポルチーニのオイル漬けもざっくりとした歯切れ感。そしてねっとり、とろける感じも上等で軽く感じる酸味も上等。

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メインのラザニアがまたおいしい。
ホツホツとした噛みごたえのあるひき肉とトマトの酸味があざやかなミートソースにふっくらとしたクリーム、そしてとろけるチーズ。それを支えるシートパスタやフォークをあてたときにはコツンと手応えがあり、なのに口に含むとあっさりとろけてチーズ、ソースと一体化する。

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この食感をどう例えればいいんだろう。
ふっくら。ふわふわ。ぽってり。なめらか。顎や歯や上顎なんかをまるで使わず勝手にとろけて口のすみずみをよろこばす儚いと言えば儚く、けれど味わい力強くて圧倒される。
好きだなぁ…、ところどころでチーズがかたまりガリッとするのがよきアクセント。ひき肉のホツホツ感がなければまるでソースだけを食べてるみたいな気持ちさえする。

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スープにひと切れ添えられていたパンがこれまた好きな味。ボッソリ痩せてて酸味があって、このラザニアのお供にピッタリ。
この味を決めた人の舌って多分、ボクの舌に似ている舌で、それがなんだかとてもうれしく贔屓にしようと思う午後。


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