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百貨店の中の店…、という特徴

伊勢丹で昼。パリパリの焼きそばを食べたくって伊勢丹に来る。
食堂街の一軒。
銀座アスターの焼きそばが好きでそれで伊勢丹。
開店が11時。10分ほど前に到着したらもうすでに行列。折りたたみの椅子に座って20人ほどでしょうか、開店を待ってる。
椅子に座ると隣にかわいいおばぁちゃまが一人でこられた。
すごい人気ですね…、って声をかけたらここはいつもこうなのという。この時間でこの並び方なら開店と同時に入れますわね…、とうれしそうにおっしゃるから開店までの10分、おしゃべりをした。
伊勢丹の向かい側にもっと大きな銀座アスターの店がある。
そこだと並ばなくてもすむけれど、なんだか安心できない気がする。宴会場があって混雑していることが多くて、しかもメニューの種類が多すぎて。それにここの料理はみんな上品サイズで私はここが好きなのよ…、と。

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百貨店の中にあるということがまず安心の証の世代なのかもしれない。
ただおっしゃることはいちいちごもっともで的をいている。宴会場があるお店の厨房は宴会用にできていて、一つの料理を大量に作るのが得意。麺類やご飯ものは二の次になることお多いから、宴会をしないお店の料理の方が気軽な食事にはよかったりする。
それに確かにメニューが絞り込まれていて、注文するときにあまり迷わないですむし、おひとりさまにやさしいメニューというのがありがたくもある。ボクも好き。
目当ての焼きそばとハーフサイズのスープ麺を選んでたのむ。

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牛肉とセロリの焼きそば。
揚げ麺と焼いた麺が選べて、焼麺。
パリパリになるまでよく焼いてくださいねとお願いする。
どんな焼き加減だろうと、まず麺を引き出してみてみるとこれが見事な状態。

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極細の蒸し麺が表面パリパリになるまで焼き上げている。
とはいえ揚げた麺のようにバリバリに固くなっているわけじゃなく、芯の部分は蒸し上げ麺。
だからクシャッとほどよく潰れる感じが独特。
オイスターソースで風味をつけてみずみずしく仕上がった牛肉とセロリの炒めもの。ぽってりとした餡のとろけがそのクシュクシュの麺にからんでなんともおいしい。口の中がにぎやかになる。

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それにしても牛肉とセロリの組み合わせってなんでこんなにおいしいんだろう。セロリのハーブの香りとシャキシャキ感が牛肉を一層おいしくしてくれる。ソースに浸ってやわらかになる麺もゴチソウ。

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スープ麺はワタリガニの玉子とフカヒレのあんかけそば。色鮮やかな目のゴチソウ。

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麺は極細、ストレート麺。塩味の上等なスープがからんでぽってり、やわらか。なのに軽いハリが残って口の中でバッサリ歯切れる。
ザクザクとしたフカヒレの繊維とカニの玉子の風味と味わい。ほどよいところで黒酢を落として召し上がれ…、とすすめられて黒酢を落とす。

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とろみのついたスープの上に水玉を作って壊れず、沈まずそのまま浮かぶ。そこを狙って蓮華でスープをすくって食べると、ツーンっと黒酢の香りと酸味が口に広がり、あとからスープの旨味、風味が姿を表す。酸味がスープの旨味に奥行き作ってうっとりします。堪能す。


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