東京で一番おいしいお好み焼き
お好み焼きを食べたくなった。
せっかくだったら東京で一番のお好み焼きを食べてやろうと、丸の内の「きじ」に来る。
大阪の名店のひとつで、そののれん分け。
大阪の店で修行した若い人が片道切符で東京まで来て開いたお店で、開店当初から贔屓のお店。
ゆっくりとしたペースでお店を一軒、そしてまた一軒と増やして今は東京に3店舗。どの店も繁盛していることが我が事のようにうれしいオキニイリ。
開店の10分前にお店についた。お店の前には8人ほどの待ちがあり、ザワザワとした空気がお腹をすかせてくれる。
カウンターに案内されます。しかも真ん中。お好み焼きを焼いてる様子が手にとるように見える席。折りたたみ式のガラスの衝立をおいてくれるのがとてもうれしい、おもてなし。
「豚もやし」を選んでたのむ。
ざく切りキャベツを混ぜ込んだ生地を流して上に生のもやしを山盛りにする。
豚肉のっけて再び生地を注いでくるんとひっくり返しジューッと焼いてひっくり返す。
ソースを塗って卵を落とし、刻んだネギをたっぷりのっけて出来上がり。
ふっくらとした焼き上がり。こんがり焼けた生地の香りがこうばしくヘラを使って切り分ける。鉄板にヘラをぶつけるようにしカンカンカンカン縦に横にとひと口大に切り分け食べる。
もやしがサクサクシャキシャキ、歯ざわりがよい。感心するのがみずみずしいもやしを混ぜてまるで水っぽくならないところ。焼き方なのか、あるいは分厚い鉄板だからこそなのか。
豚バラ肉はこんがり焼けて肉や脂がザクザクこわれる。
薄付きのソースのおかげで食べる部分で味の印象が変わるのもいい。縁のソースがあまりつかない部分は生地そのもののうま味を感じる。焦げた生地はサクサク乾いて歯ざわりがよく、分厚い中央部分はふっくらふんわり。
用意されてる青のりや粉カツオをたっぷりかけて風味を変える。
辛口ソースも用意されてて、それをまだらにピュピュっとかける。七味も一緒にかけて食べるとほどよくヒーハー。ネギがシャキシャキ前歯で壊れ、青い香りを吐き出すところもまた旨い。
ヘラで鉄板をこそげつつ全部お腹におさめてニッコリ。満足しました、オキニイリ。
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