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ひょうたん屋。うな重をご飯少なめで粋に味わう。

銀座でうなぎ。銀座六丁目、GINZA SIXの裏側にある「ひょうたん屋」にくる。

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小さい。10人ほど座れるカウンターに4人がけのテーブルふたつ。
夏のうなぎのシーズンになるとにぎわう人気の店ではあるけど、さすがに冬はすんなり入れる。
カウンターに座ります。

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目の前に厨房が間近にみえる。左手の玄関側に炭場があってうなぎが焼かれる。右手にまな板。一番奥には羽釜がおかれて今日2回目でしょうか…、蒸気が上がってご飯が炊かれる。
ちょうどボクの目の前が盛り付け場。飯炊き場の前でご飯を盛り付けたお重を受け取り、タレをたっぷりかけまわす。そのタイミングで串を打って焼かれたうなぎの蒲焼きが手渡され、お重のご飯の上におく。串を器用にまわしながら、すすっと抜いて指を布巾できれいに拭う。

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ご飯を覆ううなぎの蒲焼き。
蒸してふっくらさせたうなぎじゃない。
軽く蒸して脂を落としはしているけれど、むっちりとした頑丈な身の食感残した地焼き風。
そのまま出すと歯ごたえがありすぎて食べにくく感じさえする。
それで真ん中から軽く身を裂き、食べやすいように下ごしらえする。
焼けたばかりのうなぎですから熱いのでしょう。
みるみるうちにうなぎを手にした指が真っ赤になっていく。

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それも構わず身を裂いて、元の形に戻して蓋して出来上がり…、どうぞと手元にやってくる。ずっとうなぎの焼けるおいしい匂いの中で料理を待って、にもかかわらず蓋を開いた瞬間に襲いかかるような香りに圧倒される。

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ムチュンと歯切れる。脂がひんやり唇潤し、口いっぱいにジュワッとうなぎの旨味が広がっていく。タレはスキッと辛口でうなぎ自体の脂の甘みが引き立ち、焦げた香りもこうばしい。
ふかさぬうなぎは歯ごたえがよい。むっちりとして奥歯を押し返すような力強さが滋養に満ちたうなぎの持ち味を際立てる。

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ご飯は少な目にしてもらいました。それでご飯はお重の底をうっすら覆う程度の量。お腹を満たすためじゃなくうなぎが冷めぬように熱々で食べることができるベッドを用意した…、って感じのゴチソウ。
汁はワカメとネギのスッキリしたおすまし。白菜と大根の漬物に昆布の佃煮でひと揃え。元気が出ました…、オキニイリ。


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