まるでホテルのようなって何?
レストランやレストランの料理を評するに際して「まるでホテルのような」という人。
結構います。
説明力や語彙力がないのか、あるいはただの世間知らずなのか、ロイヤルホストの朝食がまるでホテルのよう…、というそのホテルは一体どういうホテルなんだろう。
もっともロイヤルホストの人たちは、上等なホテルのコーヒーショップとしての使い勝手と品位を目指して運営されているから、ホテルのようと褒められるのはうれしいことかもしれないけれど…。
そういえば不倫シェフが「Hotel’s」ってレストランをやってて、そこも「客室のないホテル」というコンセプト。
さすが博報堂。
なかなか賢い。
ホテルというのは「日常の擬態をとった非日常」。
ボクはそう思います。
客室は家のリビングや寝室の姿をよそおっているけれど決して家のようではない。
「家に帰ってきたようなくつろぎ」をテーマにするホテルもあったりするけれど、それはあくまで雰囲気が家庭的というだけのこと。
旅先である…、ということに変わりはない。
レストランも日常の食事ではない特別感をアクセントに必ず添える。
ホテルの料理はあくまでホテルの料理なんです。
「日常の擬態をとった非日常」としてのホテルのもっとも典型的なものが「リゾートホテル」。
本来、日常的な便利を捨てることを覚悟しないといけないような場所に、快適な日常がある。
それがリゾートホテルという場所。
良きリゾートホテルは驚きに満ちたサービスの宝庫でもある。
数ある驚きの中から今日はいくつかおすそわけ。
逃げ場なきアイランドリゾートの奇跡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?