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タナカくんの娘のハナシ、絵に写真。それから動画

「お父さん」と「パパ」と「娘」

男同士のカップルが互いをどう呼ぶのかはかなり微妙でむつかしい。
「あなた」「おまえ」では絶対にない。
名前で呼ぶのはよそよそしくて、みんないろいろ工夫する。
ボクらの場合は、タナカくんのことを「おとうさん」、タナカくんはボクを「パパ」と呼んでいた。
そう呼びはじめた経緯を主婦と生活社さんの「フムフムニュース」で紹介しました。

知り合ってまだ間がないころ、うちにおいでよ…、って誘われた。
それまでずっとボクの部屋か外で会っていたからうれしくて、近くの駅で待ち合わせした。
迎えにきたタナカくんが神妙な面持ちで、部屋に行く前に告白しなくちゃいけないことがあるという。
なにごとか……、と思って聞くと、
「ボクには娘がいるんだ」という。
部屋にいるから会ってほしいともいうのだけれど、あまりのコトに5分ほどの道のりがおそろしく長く感じた。

バツイチ子持ち……?

どんなボロ家であっても、どんなに散らかっていても受け止める覚悟をしてきたのだけれど、「娘がいる」と言われるともうドキドキが止まらない。

フムフムニュースより

部屋で出迎えてくれたのはなんと「フェレット」。

フェレットのテツを娘と呼ぶ親ばかくん(笑)

女の子だから娘。ケージから出し、抱きかかえながら、「ただいま…、おとうさんですよ」って言う。親ばかだなぁ…、ってクスってしたら、その子をボクに差し出して「抱いてあげて」っていうので、ボクは抱き上げながら「パパですよぉ…」。
そのとき以来、ボクはパパ、タナカくんはお父さんになって互いをそう呼びあった。

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