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サービスひとつで、不機嫌からゴキゲンの赤坂

赤坂見附でオキニイリの店を訪ねる。
前から人気の店ではあった。けれど最近、その人気が加熱しはじめ週末ランチは日常的にウェイティング。待ってもいいからと思ってお店に入ったら案の定、多くの人が待っていた。
レセプションのスタッフに、名前を告げて、どのくらい待ちますか?と聞いたら、40分ほどですかねぇ…、とまるで返事が他人事。お待たせして申し訳ないという気持ちのひとつも感じられない応答がどうにも冷たく、そのまま店をあとにした。
待たせることが当たり前になってしまったお店に用はないからと飛び出してみたものの、次のあてがあるわけでなく気持ちを惹かれる店を探すのに難儀する。短期は損気だなぁ…、って思うも後の祭り。

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まとまって飲食店のある商業施設にいけばなんとかなるかと、赤坂サカスにやってくる。「梅梅」という際コーポレーションがやってる店があって、お店のムードがいい感じ。そこの客になることにした。

点心が自慢のお店のようで、担々ソースをかけた水餃子や大根餅、韮饅頭に蒸した骨付き豚バラ肉を選んでたのむ。

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料理はどれも卒がなく、しかも待たずにさっと出てくる。さすが大きな会社の仕事。
ただ感心したのがスタッフのやさしい応対。ボクの隣のテーブルのお客様が食事を終えて席を立つ。すかさずそこを片付けようとやってきた人に、冷たいお水をおねだりした。食器を手に持ち洗い場に向かおうとする直前 のタイミング。片付けが終わってからでいいと思って何気なく声をかけたのだけど、その彼、食器を一旦おいてすぐにウォーターピッチャーをもってきた。そしてニッコリしながら「おまたせしました」ってグラスに注ぐ。それをみていた他のスタッフが、代わりのテーブルは片付けていく。チームワークも良くてニッコリ。いいお店。

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最近、鰻がメイン料理の新業態を立て続けに作っている会社のお店。
だからか「鰻の土鍋ご飯」を用意されてた。
手付きの土鍋にご飯を入れて、上に蒲焼き。
とろみのついた甘辛のタレがとろりと上からかけまわされて、山椒の粉がたっぷり。
グルンと底からご飯を剥がしてかき混ぜると、バチバチ焦げる音がおいしい。

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ご飯と鰻の蒲焼きの間に何種類かの豆がちらかり、それがホツホツ、口の中をニギヤカにする。ネットリとした鰻の食感を引き立てている。うな重のような味もする。だからとっつきやすくはあるけど、豆や山椒、それからタレ。なにより土鍋で焦げたご飯が独特で、新しい料理を食べている…、って感じがするのがオモシロイ。

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汁の代わりに担々麺。ほどよく辛く、ほどよくしびれる上等スープ。
麺は太めのストレート麺。日本のラーメン店が好むツルツルすべすべ喉越しのいい麺ではなくて、モサモサしていて歯ごたえがよい。コシではなくて麺全体がゴワッと硬くて、時間がたっても硬さはそのまま。

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ピリ辛に仕立てたひき肉もたっぷりあって、飽きずずっと味わえる。麻辣味の水餃子を沈めて食べるとまたおいしい。
そして〆。

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実は入り口に置かれたメニューに「盆栽パフェ」って文字を見つけてそれを食べてみたかったから。で、念願のパフェ。盆栽が描かれた和皿の上に器。バニラアイスクリームに抹茶アイス。ホイップクリームに抹茶パウダー。小さな鯛焼き、小豆バーが乗っけられててサイドに作り物の盆栽風の松の枝。見た目もいいけどおいしくて、感心しました。オモシロイ。


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