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賢い工夫よりも愚直な工夫を愛したい

先日、マクドナルドでひさしぶりの朝にした。

朝から相当に混雑していた。インバウンドさんが集まる町のお店で、なのに朝食を提供する店が圧倒的に少ないんです。
勿体無いなぁ…、って思うんですよね。
たいしたものを売らなくていい。
おにぎりとお抹茶のセットなんかでいいんです。値段も1000円を超えさえしなければいいんです。
だって食べる場所に困っているんだから法外な値段でなければ絶対助かる。

こんなに朝からお客さまがくるなんて想定していないからでしょう…、厨房の中はてんやわんやの大忙し。
立派なセルフレジで注文してから10分ほどもかかりましたか。
たった10分。
でも10分も商品提供がかかるお店はファストフードと呼ぶ価値はない。
にもかかわらず品質はファストフードのそれでしかない。

ソーセージエッグマフィンをメインにしサイド商品はいらないからバリューセットでミルクを選ぶ。
それでいいと思っていたのに、最後に「一緒にサイド商品はいかがでしょう…、なんて余計なお世話を言う。
魔が刺してチキンマックナゲットをたのんじゃった。マスタードソースがついて今朝のひと揃え。
それにしてもテーブルマットに「いっしょにマクドナルドをつくろう」って書いてあった。アルバイトの募集の告知。

マクドナルドの商品を作るのならなんとかなるけど、「マクドナルドを作らなきゃいけない」としたら、かなりの重責。
それ相応の時給を貰わなくちゃ辻褄があわなくなっちゃう(笑)。

相変わらずチーズが見事にそっくり返った仕上がりです。
紙の上に積み重ねながら仕上げて最後に紙で包んでひっくり返す。
上から下へと積み上げ最後に天地真逆にして提供するからこういう姿になっちゃうの。

鶏肉を成形し直してあげた鶏の練り物みたいなナゲット。
成形したってことを意識させないようにと不揃いな形にしというのをかつて自慢していて、そういうことを自慢しちゃうアメリカ人の不思議を感じる。
ちなみにマックナゲットはマクドナルドのナゲットだからということで商標登録もされてらっしゃる。
でもネ…。

「Mc」「Mac」「M'」などスペルは様々だが、スコットランドやアイルランドなどからの移民の名字に多く見られ、「~の子・子孫」の意味がある。
つまり、マクドナルドなら「ドナルドさんの子・子孫」という意味になる。

ならばマックナゲットはナゲットの子孫。
先祖はおそらく変な工夫をしない正直なナゲットなんだろうなと思う(笑)。

ナゲットについてくるマスタードソースが好きで、それをソーセージエッグマフィンに使って食べた。
うん、おいしい。
酸味がソーセージパティの脂の風味をすっきりさせて、このためにマックナゲットをたのむのもあり…、って思ってしまった。しょうがない(笑)。

いつものように燃えるゴミ、燃えないゴミに分別し、席をたちつつファストフードで待たされるって一体なんでそんなことになっちゃったんだろう…、って考えてみた。
本当のファストフードのビジネスモデルのあり方の考察です。


亀戸の餃子屋さんを思い出してみる

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