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ホガラカにごあいさつ!

ボクはゲイです。

1960年生まれ。
還暦過ぎのシニアゲイ。

ずっと外食産業の経営コンサルタントとして生きてきました。
スーツを着てネ。
父の興したコンサルティング会社を共に業界一の規模に育て、継承しました。
つまりゲイの経営者。
ただ父が残した大きな負債に耐えられず会社は倒産。
ゲイの破産者に転落します。
50歳のちょっと手前の出来事でした。

その日、食べることに苦労しながらも30半ばからつきあっていたパートナーと一緒にがんばり、仕事も生活もなんとか軌道にのりました。
ふたりの老後をどうしようか…、と考えはじめた矢先に突然、彼が脳内出血で逝ってしまった。
ボクが還暦を迎えた年のこと。

絶望的な状況にあっても、なんとかなるさと気持ちはいつも前向きでした。
さすがにパートナーをなくしたときには途方にくれて、死んだほうがましかもしれないと思ったこともあったけど、それでもなんとか生きてきた。

ゲイであるという絶望は、一生続く絶望です。
セクシャリティが他の人と違うということを意識したときにそれははじまる。
自分らしくありたいという気持ちと、社会が期待する自分でもありたいと思う気持ちの間で悩む。
どう悩んでもなかなか答えの出せぬ悩みです。

しかも相談相手がどこにもいない悩みでもある。
親も、家族も友だちも…。
学校の先生にも相談できず、自分で自分に問いかけて自分で自分の答えを出す。
自分を嫌いになるのは嫌だから、一生ついてまわる絶望を、一生の宝物と思うことができるようになって、気持ちは随分楽になった。

ボクが高校生になるかならないかのコトでした。

Gay。
今では同性愛の主に男性をさす言葉として使われています。
けれどもともと「陽気で、明るく、ほがらかであること」を表現するときに使われていた言葉。

同性愛者を指す言葉のほとんどは性癖を揶揄するもの。
そんな中にあって「ゲイ」という言葉はほぼ唯一、明るく前向き。
それに例えばテレビに出てくるゲイはみんな陽気で、明るくほがらか。
ゲイを仕事にしている人は求められて陽気を演じていることもある。
けれどそもそもゲイは陽気にふるまわなくては耐えられないほど、辛くさみしい思いと一緒に生きている。
目立たぬように普通にしてても、普通の人とはやっぱりどこか違って見える。
それで好奇な目に晒されても「だってそれがボクなんだからしょうがないよね」って思って奥歯を噛みしめる。

繊細なのに野太く生きていかなきゃいけない。
「ゲイはつらいよ」って言いたくなります。

ゲイは才能豊かといわれます。
センスがよくて、芸術やファッション、エンターテイメントの世界でその才能が遺憾無く発揮されるといわれるけれど、ゲイにとって一番の才能は「どんな状況にあっても陽気で明るくほがらかに、考えそして行動できる」才能なんだ…、ってボクは思う。

気持ちを明るくしてくれるモノやコトを見つけることが上手なのも、気晴らしを発明することが得意だったりすることもゲイの才能。

なにをやっても思うようにいかないなぁ…。
だれもワタシのことをわかってくれない…。
どうすればいいんだろう…、と悩んでいる人にボクの経験が役に立つんじゃないかなぁ。

いつもの生活をもっと陽気で明るくホガラカにしたいと思う人たちに、ボクの経験が役にたつんじゃないのかなぁ。

そう思ってメンバーサロンを作ることにしました。
ボクだけじゃなくいろんな人の記事や意見でリアルにダイバーシティーなサロンになればと思っています。
メンバー登録、お待ち申し上げております。

ボクはゲイです。明るく陽気で、いつもホガラカ。

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