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ハラハラ崩れる儚いチヂミ…。

新宿の小田急ハルクの食品フロアの下。地下3階にハルチカっていう食堂街がある。

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壁で仕切られない大きな空間に何軒もの店が並ぶフードホールの先駆けみたいな施設で、できたときには話題になった。
ただエスカレーターもエレベーターもない地下3街というハンディキャップもあって随分苦戦をしているようで、去年テナントがかなり入れ替わって再スタート。それでも出足は鈍いよう。

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開業当初からあったお店のひとつ「ヤンの家」で虫養いをしようと思ってやってきてみた。
大久保に本店のあるかつて予約の取れない韓国料理のお店の支店。ワインサムギョプサルで一斉を風靡した店だけれど、一番人気の名品が「海鮮チヂミ」。今でも不動の人気の料理。ランチセットにも用意されてる。

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他にない独特なチヂミです。
イカゲソ、にんじん、玉ねぎにネギ。
全部おんなじ小さなサイコロ状に切って生地とあわせて焼き上げる。
その生地の割合が最小限で、具材と具材の間をかろうじてつなぎとめる役割だけをしている状態。
表面はカリカリに焼き上がっていて、素材のひとつひとつにしっかり味が入ってる。味を整えるようにとポン酢も用意されているんだけど、そのまま食べても十分おいしい。

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なにしろ食感がたのしいのです。生地がサクッと歯切れて壊れ、ゲソはぷりぷり、にんじんがコツコツ奥歯を叩いて壊れる。玉ねぎがシャキシャキ、ネギがさっくり。口の中が騒々しいほどにぎやかになり、野菜をたくさん食べている…、って思うと食べるのがたのしくなってくオキニイリ。


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