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春の香りのよもぎ餅

買い物途中で伊勢丹の地下の虎屋菓寮で甘いもの。
この季節は桜の香りのお菓子が多い。
実は、桜の花は大好きなんだけど桜の香りが好きじゃない。食べ物じゃないような匂いに感じて、だから例えば桜ご飯とか桜餅とかは受け付けない。
なにか食べるものはあるかなぁ…、と思ってメニューを見たら「よもぎ餅」が季節のメニューで用意されてた。

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これこれ。これだね…、って抹茶グラッセと一緒にたのむ。

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よもぎをまぜてついた餅。長方形に整えられて、その大きさは硯の炭くらいかなぁ…、それが三個。一個がちょうど二口分ほどで、こんがり焼かれて焦げている。あんこを包むタイプじゃなくて、ぽってりとしたこしあんをサイドにたっぷり従えてくる。
自分の好きな量だけあんこをまとわせたのしむことができるのがありがたい。

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まずほんのちょっとだけあんこをのせて食べてみる。
よもぎのほのかに薬っぽいというのか、あるいは土っぽいというのか、ほのかな香りが口に広がる。粘るけれども歯切れのよい餅。甘いあんこと一緒にとろける。

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徐々にあんこの量をふやして、あんこまみれにして味わうも甘さに疲れることがないのは、あんこが上等だからなのか、それともよもぎのお餅の香りや風味がさっぱりしているからなのか。冷たいお抹茶、抹茶グラッセをごくりと飲んで、口をさっぱりさせながら、ねっとりとろりを次々味わう。

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春なんだなぁ…、今年も春がやってきたんだとしみじみ思う。ほろ苦い。


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