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普段着レストランの普段着のフレンチ

近所の友人から「マガザンルージュに行ってきました」ってメールがあった。
とてもいい店でおいしくて、今度ご一緒しましょうよ…、とお誘いも受け、一人じゃなかなかいけない夜に一緒に行きましょうと約束をした。
そういえばちょっとご無沙汰しているなぁ…。

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そう思ったらどうにもこうにも行きたくて、日曜ランチにすることにした。
どこに座っても厨房の仕事の気配が伝わってくる。おいしい空気とおいしい匂いで満たされているいいお店です。
お店の人もゴキゲンで、堅苦しいところが微塵もない。
日本のフランス料理のお店はお行儀よくあることを強いられるような店が多くて、こういう普段着のレストランってありがたい。

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パスタを含めてすべての料理にスープとバゲットがついてくる。今日のスープは枝豆の冷たいスープ。ポッテリとした喉越しに緑の香りとやさしいうま味。お腹の入り口がパカッと開くようなおいしさ。

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申し訳程度のサラダなんかが出てこないのが潔くってボクは好き。
代わりにメインの料理に野菜をたっぷり使ってくれる。
選んだのは魚のポワレ。

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今日の魚はオキサワラ。カジキマグロのような白い身質で、かなり大型。筒切りにするとステーキっぽい姿になって上を野菜のソテが飾ってる。
ごぼうにナスにパプリカ、それから紅芯大根、アスパラガス。
ごぼうの香りが力強くて華やかで、魚の海の香りとごぼうの土の香りが混じり合い、食べる前からもうおいしい。

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酸味を帯びたオキサワラの身。繊維がみっちりしていて魚というより鶏の胸肉を食べているみたいな感じにさえある食べ心地。魚からでた出汁とバターを詰めて作ったソースが甘くてうまくて香ばしくって、ハフハフホフホフ、味わいたのしむ。

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それにしてもここの野菜の火の入れ方には感心します。紅芯大根はシャキシャキ感が残るよう。ナスはネットリとろけるように。ごぼうはカリッと歯ざわりがよくしかもどれもが持ち味、風味がいきいきしてる。
キレイに盛り付けられた料理を崩していくことからはじまるフランス料理の楽しみ方。野菜の下には何があるんだろう…、サワラは崩すとどんな姿になるんだろう。食べすすめるにしたがってお皿の上の景色がどんどん変わっていくのもオモシロイ。

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今日のデザートはチョコレートムースにしてみました。ふっくらとした食感に苦味、酸味がしっかりとしたチョコムース。ミルクティーのお供に最適。今度は夜に行きましょう。


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