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台湾カフェが来そうな予感…。

昨年の暮にオープンした「四ツ谷一餅堂」。

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台湾風のカフェで場所は表通りからちょっと入った、有名なたいやき屋さんの向かい側。
目立たぬ場所で、営業時間はとても短い。
朝8時から午後2時までで夜は営業しないポリシー。
しかも営業するのは火曜水曜、金曜土曜。週3休だからふらっと来ると閉店中ってことが結構あるような店。

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無理をしない営業方針って、もしかしたら今の時代の最先端かも…、って思わせたりする。悪くない。
台湾の朝食によく食べられる鹹豆漿(シェントウジャン)を売り物にしたカフェ。最近、ぽつりぽつりと見かけるようになり外食大手のクリエイツレストランも水道橋に専門店を出したんだという。タピオカミルクティーではない新たなブームを作りそうな予感の業態。

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かつて台湾料理ブームが何度かあった。最初のブームは40年近く前にはじまった台湾小皿料理の店で業態で言えばパブとか居酒屋。次のブームは30年くらい前の飲茶ブーム。それが小籠包の専門店へとつながっていく、つまりレストランが主役の時代。

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その後、タピオカ屋台がやって来て、今はじまろうとしているのが朝食料理に代表される軽食メニューのカフェのブーム。考えてみれば台湾にはお腹を重たくしないおいしいものが沢山あって、気づけば一日中何かを食べてるようなことがある。ここの料理はどれもそういう小腹満たしに適した料理。

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一番のうりはシェントージャン。
豆乳にお酢を混ぜれば朧豆腐ができるという、その原理を使った単純なのにおいしい料理。

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ここでは干した桜エビに菜葉の酸っぱい漬物。
刻んだザーサイが混ぜられていてラー油は好みで。
たっぷりかけてください…、ってお願いをして台湾の揚げパンを刻んでクルトンのように浮かべて食べる。

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ふっくらとしてなめらかではあるのだけれど、おぼろ豆腐のようにほろほろ固まったところもあって、噛むとザーサイがコツコツ奥歯に触れてたのしい。

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お供に卵焼きのサンドイッチ。胡麻をぎっしりまとったパイに近い生地のパンにふっかりとした卵を挟んで仕上げたもの。飴色になるまで炒めた玉ねぎの甘みとタレの軽い酸味がなんともおいしい。

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硬めのパンを噛みしめると胡麻が潰れて風味と旨味が口に広がる。シェントウジャンの中でトロントロンになった揚げパンと互いの食感を引き立てあってお腹が軽く満ちていく。

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かぼちゃのパイを食べて〆。ザクザク乾いた感じのパイの中に茹でてすりつぶしたかぼちゃがたっぷり。お菓子というより手づかみできるかぼちゃの煮物って感じがステキ。食べ終えのんびりしていたら、クッキーの端なんですけどいかがですかってうれしいサービス。胡麻が潰れる感じがまたステキ。
アメリカ、イギリス、フランス、日本といろんな国に由来のカフェがあるけれど健康的であることにおいて台湾カフェはおそらくナンバー1よね…、って思ったりする。オキニイリ。


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