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甘い朝。フレンチトーストにベーコン添えて

甘い朝にしたいなぁ…、と思って市ヶ谷。「№4」にやってくる。

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ブリオッシュ生地を使ったフレンチトーストを目指して到着。スマフォオーダーシステムもあるけれどフレンチトーストにカリカリに焼いたベーコンを添えてほしくて、直接お店の人にたのんで先払い。
コーヒーをもらってテーブルについて待つ。
注文をした人ができた料理をもってやってきて「ベーコンの焼き加減はこれでいいですか?」って聞く。見事にカリカリ。溶け出した脂肪が作った小さな穴が無数にあいて仕上がっていて、ニッコリしたら「ゆっくりたのしんでくださいネ」って。
システムをどんなに上手に作っても、こういう人と人とのふれあいまでもなくしたらただの冷たい効率化。 ひとこと添えられた料理はやさしく見える。そしておいしくみえるもの。

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バターと空気をたっぷり含んで焼けたブリオッシュ。卵液を思う存分飲み込んでふっくら仕上がる。フレンチトースト自体に甘みはほとんど無くてメープルシロップで甘みを加減。有塩バターのホイップがパンそのものの甘みやうま味を引き立てるのもいい感じ。

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カリカリに焼けたベーコンの脂のうま味や塩気、食感がフレンチトーストのやわらかな味を引き立てる。ベーコンの最後の一切れにホイップバターをのっけて食べると、口の中から指先にまでしみじみシアワセが行きわたる。
区の公園と一体化した建物で、食事を終えてのんびりテラスでコーヒーを飲む。広い空き地で明るい声あげ走り回って、ときおり転ぶ子どもたち。転んで無く子。転んで笑う子。周りを見回しなかったことにする子ども。
タナカくんてどんな少年だったんだろう。泣いて笑って元気なわんぱく小僧だったんだろうなぁ…、って知らないことまで思い出しちゃう朝のこと。


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