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ソルロンタンで初秋の体をメンテナンスする
今年の夏は厳しかった。疲れた体を滋養に満ちたご馳走でメンテナンスしましょうか…、って思って赤坂。一龍別館にやってくる。
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ソルロンタンの専門店。
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24時間営業、年中無休と夜も眠らぬ赤坂という町を象徴するような店。
座りながら「ソルロンタン」と言えばたちまちテーブルの上に料理が並ぶ。
キムチ、カクテキ、韓国海苔をまず置いて、上下におかずが入った小さな皿が4つづつ。
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赤唐辛子と炒めたジャコにニンニクの芽とおでんの煮物。
酸っぱい大根キムチに黒豆が上の一列。ゼンマイのナムルに白菜の塩煮に卵のスープ煮、もやしのナムルでひと揃え。
いつも変わらぬ顔ぶれにニッコリします。ソルロンタンがやってくる。
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雪濃湯でソルロンタン。
「一龍特製の牛頬肉のスタミナスープ」と書かれてもいて、夏の疲れを吹っ飛ばすのに必要十分。
真っ白ではなく象牙色。
牛頬肉にネギに春雨と具材はシンプルなのだけど、スープはなんとも複雑な味。
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牛肉、牛骨、香味野菜をひたすら炊いて仕上げられていてどっしりとした旨味とこの上もなくおいしい香り。ほのかに塩味がついていて塩と胡椒で好みの味に仕上げて食べる。
食べ続けると唇や口の中がスベスベしてくる。スープに溶け込んだ牛頬肉のコラーゲン質のなせる技。しかもよく煮込まれた牛頬肉のクチャっと潰れてスープをジュワッと吐き出す食感のおいしいこと。体の隅々においしい滋養が行き渡る。
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ここのカクテキ、キムチはおいしい。特にカクテキの硬くて酸味の明るいことにいつも感心。ご飯にのせて韓国海苔でくるんで食べるのがオキニイリ。
ご飯を食べてスープを飲むとご飯までもがスベスベしてくる。スープをまとった春雨もスベスベしていてネギのシャキシャキ感がそのすべすべを引き立てる。よき組み合わせ。
韓国のおじさんたちが4人、朝食をとりにやってくる。
どう食べるんだろう…、ってちょっと観察。ひとりがご飯をソルロンタンにバサッといれる。ひとりはキムチを入れて食べるし、器をもって食べる人もいる。なんだ自由に食べればいいんだってわかってホッとする。
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ただみんな親の仇のようにたっぷり胡椒を使う。胡椒をいっぱい入れてもスープの脂のせいでしょう…、辛味よりも甘味を感じる。
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スープを全部平らげた器の底には胡椒たっぷり。おいしい名残にニッコリしました。オキニイリ。