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寒い冬の日、煮込みきしめんとニシン重

今にも雪になりそうな冷たい雨が降る日曜日。
近所でお腹をあっためましょうと、オキニイリの尾張屋にくる。

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最近は、カレーそばにかつ丼をたのんで分け合い食べることがほとんど。今日はちょっと変わったものを食べてみようと、ショーケースの目立つところにサンプルがおかれた「ニシン重」なる料理をたのんだ。

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ニシンそば用にじっくり炊かれた身欠きにしんをご飯の上にのっけた料理。
名前の通りのシンプルさ。

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見た目はうな重のように見えます。ただうな重に比べて魚の表面がツヤツヤしていてちょっとみずみずしさを感じさせる。巨大なサンマの蒲焼きのようにも見えるところがオモシロイ。
ニシンはボロっと崩れます。口に含むとバッサリ壊れて口がちょっと乾いた感じになるのは身欠きにしんの特徴的な食感で、ご飯と食べるとご飯にニシンがしっかり混じって、にしんそば以上ににしんを感じる。焦げた醤油の香りがおいしい。

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お供は味噌煮込みきしめんを注文します。メニューの一番最初に書かれているほどの自信の料理。
分厚くむっちりとした食感が肉感的なきしめんと、白菜、ニンジン、えのきに鶏肉、油揚げとたっぷりの具材を一緒に味噌で煮込んで仕上がっている。
甘めの味噌がおいしいこと。野菜や鶏肉の旨味がとけこみゴクゴク飲める。

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なによりその味噌味の汁を吸い込んで色の変わったきしめんのおいしいことにうっとりとなる。相当煮込まれているのにきしめん独特の触感をなくさないのがうどんと違った特徴で、ハフハフしながら一気に食べる。
餅を追加してもらいます。ネットリところけてきしめんに欠けた粘りが口に広がり、お腹、気持ちが整った。小さなご飯がついてくるのが味噌煮込みの特徴で、味噌で重たくなった舌が拭われるようなおゴチソウ。


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