レストランで帽子をかぶっていいのはレディーだけ
帽子をかぶったままで食事する人が増えています。
ボクはどうにもそれがバッドマナーに見えて苦手でしょうがない。
ボクの友人に還暦を遥かに過ぎたお年頃でありながらストリート系のおしゃれが好きなゲイがいます。
若い子が好き…、ということもあって、自分が好きな男の子と一緒にいて違和感がないように若作りと笑われようがボクはこのスタイルを貫き通すと言い切る、なかなかに男気のある奴です(笑)。
いつも帽子を被ってる。
キャップが多くて、レア物コレクションを持っているというのも自慢。
とあるホテルのロビーラウンジで待ち合わせをしたときのこと。
遅れてやってきた彼が帽子を被ったまま着席したのですネ。
一向に帽子を脱ごうとしない彼に、お店の人がやってきて「帽子を脱いでいただけませんか?」と言う。
背筋のスッと伸びた女性マネジャー。
鼻っ柱の強い熟年ゲイのことです。
帽子もおしゃれの一部だから、脱ぎたくない…、というようなことを言う。
同じ席に座っていることが恥ずかしくなるほどに生意気な態度で、たしなめようかと思った矢先。
「当店で帽子を被っていいのはレディーだけ。紳士には帽子を脱いでいただくことになっております。」
毅然とした態度でお店の人は言い放ちます。
さすがにそう言われてまで帽子を被ることに固執するのは見苦しく、「ボクも中身はレディーなんだけど…」ってぶつくさいいながら帽子を脱いだ。
屋内で紳士は帽子を脱ぐものと昔は決まっていたのです。
紳士は帽子を脱ぐものです
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