週末だけのブレックファスト

朝、ひさしぶりにバーグホリックにやってくる。

ずっと毎日、朝食営業をやっていらっしゃったのに今では朝は週末だけ。
人流が少なくなってしまった今ではしょうがないかとしみじみ思う。
落ち着く店です。広い空間、ゆったりとした客席配置。かけるべき
金をしっかりかけた造りにありがたいなとさえ思う。
居酒屋や酒を提供する店はダメ！と十把一からげに言うけれど、効率重視で客席をギチギチに詰め込んだ店とこういう店とのリスクは別物って思ったりもする。なやましい。

朝のメニューは３種類。
ベーコンエッグかチーズスクランブルエッグ、あるいはチリビーンズにトーストが添えられたもの。いつもどれにしようか迷って結局、一番多くたのんでいるのはベーコンエッグ。

ひっくり返してもいいですから、白身はよく焼き、黄身はなるべく半熟でお願いしますといって注文。
やってきたのは見事な出来栄えの目玉焼き。
分厚いベーコンもカリカリに焼かれてウットリしてしまう。

トーストにバターを塗り込みベーコンエッグにレタス、トマトにオニオンをパカんと挟んで手のひらで押しなじませ食べやすいよう切り分ける。
卵の黄身がとろけだしそうでいてしっかり踏ん張りとどまる様にまたウットリでパクリと食べる。

調味料はほぼ使わずに素材の持ち味だけで味が整う感じがオキニイリ。最近は調味料まみれの料理が多くて、それはそれでおいしいのだけど食べ続けて飽きない料理は素材を味わうこういう料理。

長い間のご無沙汰で、申し訳ないと思ってクラムチャウダーも追加した。
ここのクラムチャウダーはメインの料理として食べても十分食べ応えのある出来栄えで、何しろ殻付きのアサリが５個も入ってる。ほどよい熱の入り方で、プルプルふっくら、味わい深い。
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎと具材もたっぷり。煮込んでとろけたじゃがいもの自然なとろみとミルクの香り。アサリの風味がおいしくてサンドイッチを片手にフウフウ、味わいお腹をあっためる。
ここにくると必ず「What’s a wonderful world」が流れてる。しみじみ体にしみわたる。

バーグホリック (四谷三丁目/ステーキ)