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夏の味噌煮込みきしめんも乙なもの
尾張屋で昼。
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四谷三丁目の交差点に面したお店。
地下鉄の駅の出入り口の真ん前でもあって、お店の前の通りはにぎやか。
多くの人が立ち止まり、サンプルケースを見たりお店の中を覗き込んだりするけれど、入る決心がつかないのかほとんどの人が入らずそのままあとにする。
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ボクも長らくそういう人のひとりだった。
思い切って入ってみたら、いい店だなぁって思って今ではオキニイリ。
冷たいきしめんを食べようか…、と思ったけれど冷たいものばっかり食べてると体が弱る。野菜も食べなきゃって思って味噌煮込みきしめんを選んでたのむ。
座った席は窓際の席。はじめて座るテーブルです。
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透かしガラスの壁に道路を通る人の姿がぼんやりうつる。
その人影に一定のリズムがあって、地下鉄に電車が停まるタイミングなのでしょう…。町の気配を感じながらぼんやり待って料理が到着。
柄付きの鉄鍋でやってくる。
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お茶碗に軽く一杯分のご飯とたくわんでひと揃え。
野菜たっぷり。
ハクサイ、ニンジン、ねぎ、ほうれん草、刻んだ油揚げ。
それにエノキがたっぷりまじる。
汁は若干ぽってりとした甘口で味噌の風味がやわらかい。
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独特なのかここのきしめん。
ちょっと分厚い。ペロペロとした名古屋のきしめんじゃなく、細いほうとうみたいな感じでムチムチしていて、歯ごたえがよい。
とても頑丈にできていて、麺にスープが染み込んで色が変わってしまうほどよく煮込んでもその歯ごたえが保たれる。
スルンと唇なでながら口の中へと飛び込んできて、暴れるようにちらかって粘るでもなくザクザク歯切れる感じがおいしい。
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きしめんを煮込むという独特に、赤味噌じゃなく合わせ味噌というところがたのしくときおり強烈に食べたくなっちゃうオキニイリ。
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なにより野菜がたっぷりはいっているのがうれしい。しかも野菜それぞれにスープの味がしっかり入って、小さな鍋を食べてる感じ。カリカリたくわんを齧ってご飯をパクリと食べて、舌をリセットさせながらハフハフ食べてあったまる。
ぶつ切りにした鶏肉が案外たっぷりはいってて、それは苦手でよけてたらいつもタナカくんが食べてくれてた。
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これがあるからおそらく味に深みやコクがでるんでしょうネ…、今日も残した。ごめんなさい。
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