帝国ホテルのパークサイドダイナー、やっと朝食営業再開
今、ホテルはどこも大変な状況。
経済、消費は人の移動が活発になればなるほど潤う。中でも外食やホテル業は人の移動が前提となるビジネスで、今のように移動が制限されてしまうと需要そのものがなくなってしまう。
外食はまだ料理を移動させること…、つまりデリバリーで売上を作ることができるけれどホテルの部屋は移動させることができない商品。大変です。
帝国ホテルもしばらくほとんどのレストランが休業してた。
特に朝食を提供できる店が小さなメインダイニングだけという異常事態ではあったけど、やっとコーヒーショップのパークサイドダイナーが朝食営業を再開した。
和朝食のなだ万はいまだ朝食営業再開のめどはたたない。応援しなくちゃと早速パークサイドダイナーにやってきました。お店の空気はかつてと変わらずうやうやしくもキビキビしてる。
メニューはアメリカンブレックファスト1種類だけ。好みを選べる卵料理やグリル料理の他にジュース、コーヒー、フルーツそれからプレインヨーグルトがセットになってる。
ジースはオレンジジュースを選ぶ。手搾りのフレッシュジュースでやさしい甘みにスッキリとした酸味がおいしく、朝のお腹が目を覚ます。
パイナップルにリンゴにいちご、ブルーベリーにキウイが小さく刻まれてスプーンですくって口の中に運びやすく用意されてるフレッシュフルーツ。どれもが状態よくておいしい。ヨーグルトにははちみつが用意されて朝のやさしい滋養を味わう。
焦げた香りがこうばしく酸味ほのかで苦味がおいしいコーヒーも昔ながらでニッコリします。
卵料理はフライドエッグを選びます。
卵2個の目玉焼き。
オーバーミディアムで、白身の縁が茶色く焦げてサクサクしたような仕上がりが好きなんです…、ってお願いをした。
多目の油で白身をサクッと仕上げてくれて、黄身は半熟。ナイフをススっと入れると中からとろりと流れ出す。生ではなくて熱が入って仕上がってるから熱々のお皿に触れた途端にねっとりかたまりソースのようになっていく。
オムレツやスクランブルエッグに比べて、プロでなくても作れる料理…、って思われがちなフライドエッグ。けれどお客様の希望の通りに仕上げることがむつかしく、調理している人のイマジネーションとお客様想いが試される料理なんだとボクは思ってる。今日のフライドエッグは極めて上等。
それに卵のいろんな味わい、食感を一度にたのしむことができる贅沢さもある。
白身のプルンとした食感。縁の焦げてサクサクとした香ばしさ。黄身のとろけに甘さに最後に残る渋みと、スクランブルエッグやオムレツになってしまうとどこを食べても同じ味になる…、それと違った多彩な味わい。今日も思う存分堪能します。
ベーコンはクリスピーでとお願いしました。薄切りにした脂ののったベーコンをガリガリになるまで焼いて味わう。バリバリ折れて噛むとジュワリと脂と一緒に旨味と塩気が滲み出す。
薄切りでよく焼きにしてくださいとお願いしたボクの好みのトーストで卵の黄身を拭ってそこに壊したベーコンをくわえて食べる。口の中にあふれる味わい。うっとりしました、おゴチソウ。
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