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大人の遠足「春の文化祭」

今日は一日「大人の遠足」。
広島の友人、タナカくんとボクの3人で毎年1度は必ず開催してた。
タナカくんが旅のしおりを作ってくれて、毎回テーマを決めたりしてね。ひさしぶりにふたりで開催。

今年のテーマは「春の文化祭」。
ちょうど東京フォーラムで音楽のお祭り「ラフォルジュルネ」が開催されてて朝の公演を遠足のはじまりにした。

フォーラム地下の「カフェレクセル」で待ち合わせ。ちょっと酸っぱいアイスコーヒーで朝の頭をスッキリさせる。まもなくドアがオープンです。

ラフォルジュルネの朝一番のコンサート。
「0歳児からのクラシック」というテーマでほとんどの観客が子供づれ。
公演前に「お子さまがぐずっても心配なさらず」って案内がある。

たしかにザワザワしてるのだけど、それが決してうるさくないの。
咳をしてもシーって嫌な顔をされる小難しいコンサートよりもずっと気軽で、音楽をたのしめていい。

それに子どもは素直です。ポルカが流れてくると自然と体を動かして体全体でリズムをとるのね。NHKの歌のおにいさんみたいなMCさんの盛り上げ方もたのしくてあっという間の45分。
気づいたのが子供はメロディーじゃなくリズムを聞くのね。打楽器が好き。大人好みのメロディアスな曲になる飽きてぐずり始めるのをみて、なるほどなぁ…、オッパッピーに人気が出るのはリズム芸だったからなんだって思ったりした。お勉強。
ちなみに今から10年くらい前かなぁ…、タナカくんと大人の遠足をしたときにもラフォルジュルネの最中でアコーディオンの一団に夢中になったんだったと思う。なつかしい。

原宿に移動して太田記念美術館の「月岡芳年展」を覗く。

春の文化祭のメインイベント。タナカくんが晩年ずっと追いかけていた人の作品を真近にみたらいろんなことを思い出した。描きかけの絵が沢山あって、その描きかけの手本になった浮世絵もいくつかあった。

しかもボクを描いてくれた絵の元になった浮世絵が飾られていて、一緒にこれを見たかったなぁ…、よろこんだだろうなって思って思わず右手がタナカくんの手を探す。宙で手のひらをギュッと握って「この絵がはじまりだったんだネ」って言ったらじんわり涙が出てきちゃう。


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