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京風のなか卯に、はじめての松屋

四谷三丁目に戻ってきて、なか卯で軽く小腹を満たす。

牛すき焼きうどんっていうのがあって、選んで食べる。それにしてもなか卯の券売機の使い勝手の悪いこと。メニュー構造がわかりにくいうえ、反応が遅くて何度もタッチパネルをさわってしまう。
そのたび注文されてしまってあっという間に牛すきうどん3人前なんて画面がでてくる。
これもひとつの商法か?って思って笑う。

そういえばなか卯は大阪が一号店なのに、最近、「京風」という言葉をグイグイおしてくる。
うどん全体の商品カテゴリがそもそも「京風うどん」になってて、京都のうどんってそんなにおいしいイメージあるか?って思ってしまう。わからない。
京都でうどんといえば「おめん」かなぁ…。たっぷりの薬味でたのしむつけうどん。麺類といえばうどんよりもそばを食べることが多くって、京都のそば屋の木葉丼のザブザブ感がなつかしい。

さて、牛すき焼きうどん。

なかなかおいしい。出汁がからむ細麺の上に牛すき丼の頭がのっかる。甘辛に煮た牛バラ肉に野菜各種にしらたき、それから大きな車麩。
ここのうどんの汁はいささか薄味で、それで京風?って思わされるほど上品すぎてたよりない。そこに煮込んだ牛肉の甘辛味や脂の甘みが溶け出して、味がしっかり整っていく。
七味と一緒に粉山椒が用意されてるところが京風。

七味と山椒をあわせてかけると黒七味みたいな味や風味がするのがたのしい。

うどんをスルスル、汁をゴクゴク飲んでお腹はほどよく満ちる。悪くない。


そういえば、ボクは「松屋」の牛丼を一度も食べたことがない。

タナカくんはよく食べていた。
台所のゴミ出しをすると松屋のテイクアウト用パッケージがよくあって、好きなの?って聞くと、押し付けがましくない味が好き…、って言っていた。
味噌汁が旨いんだよね。ファストフードの味噌汁の中でぴか一なんてことを言っていたのを思い出し、二度目の昼に食べることにした。
量は控えめ、小サイズ。

券売機で食券買って席について番号を呼ばれるのを待つスタイルです。
そういえば吉野家なんかに比べてお店の空気が肉臭かったり脂臭かったりしないのですネ。調理方法に違いがあるのか、あるいは店作りの段階で工夫してるのか、ちょっと好き。

さてはじめて食べる松屋の牛丼。

肉の色はちょっと色白。脂の匂いはかなり弱めで食べるとたしかにあっさりしてる。ひと味足りない感じとでもいいますか…、タナカくんが「押し付けがましくない味」って言ったのがわかるような気がする味わい。

カウンターの上には調味料が多彩に並び、おそらくこれらで好みの味に仕上げて食べるというのが正解なんでしょう。
七味をたっぷり、紅生姜で酸味と辛みを足して食べると、これがなかなかおいしくて変な匂いがしないところがなによりうれしい。

それから味噌汁がおいしかった。味噌も出汁も濃い目でサービス精神旺盛な味。案外好きかも…、って思ったりした。また来よう。


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